文際交流協会では現在、昨年8月にアメリカへ出発した23名、やはり8月にオランダに出発した1名、また、今年1月に出発のオーストラリアに2名、ニュージーランドへ2名の、28名が現在留学中です。留学生たちからの報告レポートは下記のQRコードからごらんいただけます。このプログラムは各国の代表として選抜された高校生が、留学先国の無償ボランティアのホストファミリーに家族の一員として受け入れられ、地元の高校に授業料免除で1学年間通学するプログラムです。目的は文化交流。親元から離れ、これまで育った環境とは全く異なる異文化での時間は、映画のストーリーのように楽しく華やかなものだけではありません。言葉の壁、葛藤や対立への直面などいろいろな困難にぶつかりながら、「明日は今日より楽しい1日になるよう頑張ろう」と前進し続け、自分の中に眠っていた強文際交流協会の高校生1学年間留学プログラム報告 16 日本でのコロナ禍の発生は2020年の1月でしたね。まる3年を経てようやく沈静化の兆しが見えてきて、それによりようやく「国際交流・留学プログラム」も復活しつつあります。このまま過去の事になってくれることを願うばかりです。 ただ、一方、昨年2月から1年を経過して、まだ先が全く見えない「ロシアによるウクライナ侵攻」もあり、世界は、近年にない極めて厳しい緊張状態にあります。 そして、昨年2022年は、日中国交正常化50周年でしたが、中国とも歴史認識問題、領土問題等、やはり問題を抱えているのも事実です。 私は仕事柄、中国への留学希望者の面接試験等に多くかかわっていますが、「何故、中国語を学習し始めたか?留学したいのか?」等の質問に、多くの留学希望者は、たとえば「高校の交流プログラムでやってきた中国人生徒がとても素敵だった、中国に旅行した時に現地の方々にとても親切にしてもらった…」等々の答えがよく聞かれます。 これは中国に限ったことではなく、どこの国であっても同じなのですが、仮に国家間の問題があったとしても「国際交流」は「個人の体験」です。実際にその国の人に会ってみれば、語ってみれば、仲良くなれることがほとんどです。「中国で出会った人たちはとても良い人だった…日本人はいいやつだ…」そんな個人の体験を増やしていくことが我々の仕事です。 世界に「日本が存在していてよかった」と思ってもらえる「日本」を作ってゆくべく、日本と世界に貢献できる青少年の育成のために、今、私たちが、出来ることを是非みなさんと一緒にやっていきたいと願っています。みなさんのご理解とご協力を仰ぐ次第です。世界に「日本が存在していてよかった」と思ってもらえる日本に…REPORT 03国際交流委員会03
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