かけはし vol.14
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EPORT清華大学セミナー・留学説明会主催:清華大学と当協会日時:2020年8月30日(日)   ❶10:30~12:00   ❷14:00~15:30   ❸16:00~17:30   9月27日(日)   ❶14:00~15:30   ❷16:00~17:30場所:当協会大会議室今年で4回目を迎える中国、アジアTOP大学である「清華大学」の説明会ですが、今回はコロナ禍のために清華大学のご担当の先生方が来日できなかったため、清華大学卒業生の夏目英男氏が清華大学からの正式な依頼により、講師として「今のエリート中国大学生の意識」と題したセミナーを実施。その後、清華大学の学生生活、出願方法等の説明がありました。夏目氏は東京生まれ、北京育ち。2013年中国・清華大学に進学。2017年清華大学法学院及び経済管理学院(ダブルディグリー)を卒業後、同大学院公共管理学院(公共政策大学院)に進学。卒業後、日本の政府機関で日本と中国をつなぐ事業に従事する傍ら、中国の若者トレンドやチャイナテック等についての記事を執筆、また日本の高校生を中国へ招待し、中国のテクノ 1616VOL.14 2021令和2年度 活動の軌跡VOL.14 2021令和2年度 活動の軌跡 ところで、今年2021年は近代中国が始まった辛亥革命から数えて110年目の年です。革命を率いた孫文は1895年の初来日以降、通算10年近く日本に滞在し、当時、政治家だけではなく、一般人も含めて多くの日本人が彼を支援しましたが、現在、日本と中国は残念ながら、国家間の領土問題、歴史認識問題等、いくつかの問題を抱えているのも事実です。 近代中国文学の大家、魯迅は日本に1902年21歳の時に国費留学生として来日し、1909年までの7年間を日本で過ごしました(彼は、実は初めの2年間はこのJYDA神楽坂オフィスから歩いて10分程のところにあった「弘文学院」という日本語学校に通っていました)。しかし、残念ながらその7年の間に日本人の親友はできなかったようです。 ただ一人だけ、学生の魯迅を、敬意と愛情をもって親切・丁寧に指導した仙台医学専門学校の「藤野厳九郎先生」だけは尊敬していました。一般人である、たった一人の藤野先生の優しさで、日本は救われています。「国際交流」は「個人の体験」です。だから留学・国際交流プログラムに係わる誰もが、一人の「藤野先生」になることは出来るはずです。 もちろん、中国だけではなく世界の様々な国に対して、そんなつもりで仕事をすることが国際交流であると思っています。 コロナ禍も含めて、私たちの将来はますます大変な時代になっていくように思われます。であるからこそ、私たちの未来である子供たちが、このグローバル社会の波に呑み込まれないように、それらを乗り越えて、世界に「日本が存在しててよかった」と思ってもらえる「日本」を作っていくべく、日本と世界に貢献できる「おとな」となるために、今、私たちが出来ることを是非皆さんと一緒にやっていきたいと願っています。皆さんのご理解とご協力を仰ぐ次第です。ませんでした。現時点でもまだ収束が見えていません。今回のコロナ禍は未曾有の体験ですね。ここ何十年か様々な世界的事件が起こりました。国際交流の分野では1991年の湾岸戦争、2001年の9.11同時多発テロ、2011年の東日本大震災が特に影響を受けましたが、このコロナ禍ほどの大きく長期に渡る災禍はあり世界に「日本が存在していてよかった」と思ってもらえる日本に…国際交流委員会3R

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