教育コーチのGです。
第30回の徒然読書日記は
「『病は気から』ニュー・アプローチ」著者:小南奈美子
です。
小南奈美子さん(以下、親愛の情をこめて「なみさん」と言います。)はもとはアメリカで内科医として臨床に携わっていた方です。
この本の中で、なみさんの略歴について紹介されていますが、
【医学はアートであり、人を知ること、愛と慈悲を持って接すること】
との言葉を、医者としてのメンター(指導者)たちから聞かされ、
【私自身、臨床経験を積むにつれて、”古い”教授たちの知恵がありがたく思えるようになってきました。同時に、人間の内面を知らなければという衝撃にも駆り立てられました。】
としています。
ここから、なみさんの人間の内面(意識や無意識、マインドなど)への探求が始まったとのことです。
「病は気から」という古くから使われている言葉と、「ニュー・アプローチ」(新たな手法)という言葉の対比からは、
「古くて新しいもの、温故知新、人々が忘れかけている大切なもの」などのイメージがわいてきます。
さて、本の内容ですが、
「驚き」の一言です。
体とマインド(なみさんは日本語で言うところの「気」に近いものであるとしているようです)と意識の関係を解き明かし、
この関係性に踏み込むためのワークシートが含まれた一冊です。
ただ、ワークを通してマインドや体を自分の思い通りにできるようになるというのではなく、
【自分を知り、気のパワー、マインドのパワーを知り、自分の感情や感じを素直にそのまま感じられるような自分】
になるための作業であるとしています。
そのまま感じることがどうして重要なのか、なみさんはこう語っています。
【変えようとすると、変えたいことは変わらずに継続する】
だから、あるがままに受け入れ
【自分を許すこと。「このままの自分で良し」と自分を愛することがプラスにつながります。】
では、具体的にはどのように受け入れていくのか、どんなワークが待っているのか。
それは、みなさんご自身でこの本を手にとって、
味わってみてください。
がんや静脈瘤破裂などの命にかかわる大病を何度も乗り越え、
いまなお、実際に会ってみると、
その年齢からは考えられないほどの
生命力と力強さ、魅力あふれるなみさん渾身の一冊。
最後に、なみさんがセミナーで口にした、私の一番印象に残っている一言をご紹介して終わりにしましょう。
「OK、考えるんじゃない、感じるままに感じて」