教育コーチのおしょうさんです。
今回は、先日の我が家の事件をお伝えします。
うちの奥さんのブログより↓
『10月6日午後3時半ごろ、
松本市内の小学校に通う1年生の女児が下校途中に行方不明になりました。
女児はすずき○○ちゃん、6歳です。』
ってなニュースが頭の中を駆け巡った1時間半。
本日の午後の話です。
今日は午後3時に下校予定だったため、いつも通り通学路の途中で下の娘と待っていました。
でも午後4時を過ぎても現れません。
すれ違いになったのかもしれないと思い、一度自宅へ戻りましたが本人の姿はなく
ご近所の方に「もし立ち寄ったら、留め置いてほしい」とお願いをして
再度通学路を徒歩で学校方向へと探しに行きました。
途中で会った知り合いの小学生に尋ねたところ
「ぼくは学校からここまで、○○ちゃんに会っていない。おかしい」と言われ、
そこから見通せる範囲にも見当たらなかったことから、
車での捜索に切り替えるため、再度帰宅しました。
やっぱり自宅にも見当たらず、また今日届け物をすることになっていた同級生のおうちにもまだ行っていないことから
事件の可能性も考え、車で通学路を逆走して小学校へ行くことに。
でも途中には車の通れない細い道があるため、困っていたところ
さっきの小学生が自転車に乗って颯爽と現れ
「ぼくがこっちは探すから」と軽やかに走り去りました。
途中、本人の姿を見かけることなく学校に到着。
担任の先生がちょうどいらっしゃったので相談したところ
すぐに捜索に加わってくれることになりました。
ちょっと大げさに騒ぎすぎているかもしれない、と思う気持ちと
でも万が一のことがあったら遅い、と思う気持ちの間で悩みつつ
家に向かって通学路を戻りました。
いつもの日だったら
たぶんそこまで心配しなかったかもしれません。
でも今日は不安な要素がひとつ。
それはいつも一緒に登下校するお友達が欠席で
一人で帰ってくる可能性が高かったこと。
それから、今日は4時20分から英語の塾がある日だということ。
週に一度のこの日をとても楽しみにしている本人が
忘れて遊んでいる、ということは考えにくい。
それが私の不安を煽っていました。
家にたどりつく寸前に、お友達のママからメール。
「○○ちゃん、帰ってきたよ。」
車を飛び降り、下の娘を抱えてお友達のおうちへ。
困った顔をしながら出てきた本人を見て、体中の力が抜けていく思いでした。
家に帰る道の途中で、本人を抱っこしたら、ふとこみあげてきて
声をあげて泣いてしまった私の背中をポンポンたたく娘。
ちょっと不思議そうな顔をして私を見る娘に
とってもとっても心配したんだと伝えました。
だんだん娘の顔もくしゃくしゃになって一緒に泣きました。
学校へ連絡を入れていたら、入れ違いで先生が自宅まできてくださいました。
玄関で事情を冷静に聞く先生。
私だったら、ちゃんと聞けなかったかもしれない。
理由なんてどうでもいい、帰ってきてくれてよかった…しか頭になかったので。
わかったことは、どうやら別のお友達と帰ってきたこと。
その子とケンカをしながら帰ってきたら遅くなったこと。
ご心配をおかけしたご近所やお友達のおうちに謝りに行き
自転車で駆け回って娘を見つけてくれた小学生にお礼をして
それから本人に改めて聞いてみました。
ケンカの原因は、一緒に帰ってきたお友達と意思疎通がうまくできなかったこと。
娘が「御用事があるから早く帰らなきゃいけない」と言ったら
相手の子は「なんで私と一緒に帰ってくれないの!」と怒ってしまったそう。
ここでいつもなら、もう一人のお友達が
「しょうがないでしょ!御用事なんだから!」と毅然と言ってくれるけれど
今日はその子がいませんでした。
娘は、ちょっと八方美人というか、みんなに嫌われたくないタイプなので
どうしても毅然とした態度がとりきれない。
というか、迫力が足りない(笑)
で、ずるずるとその子のペースに巻き込まれ、
本人も「しょうがないか…」とあきらめムードで帰ってきた…ということのようでした。
聞けば聞くほど、「…ああ…ありそうなことだね…」というこの話。
もうちょっと、○○がきっぱりした性格か
もうちょっと、○○の要領がいいか
もうちょっと、○○の逃げ足が速ければ回避できたかもしれませんが
そうでないのが、○○クオリティです。
相手の子も、保育園からのお友達で
かつお母さんが遅くまで働いている鍵っ子。
一緒に帰るお友達がほしい気持ちは、とてもわかるのです。
バタバタしていてすっかり後回しになっていた
塾への欠席の連絡をしていたら、
携帯に小学校からの一斉メールが来ました。
10月に入ってから校区内で不審者が何回か目撃されているとのこと。
探し回っているときの不安を思い出し
改めて、怖さを実感しました。
親の目の届かない時間が、どんどん増えていくということ。
ただ傍にいて、ただ抱きしめて、手をつないでいた時にはなかったできごとたちが
また親も子もステップアップさせてくれるものなんだと信じて。
まだまだ育児は「育自」です。
以上、おしょうさん一家の10月6日の出来事でした。
長文失礼いたしました。