教育コーチのGです。
第28回の徒然日記は
「最後の授業 ぼくの命があるうちに」著者:ランディ・パウシュ 訳者:矢羽野薫
です。
ガンに侵され、余命半年と宣告された著者(大学教授)が、文字通り「最後の講義」を大学の講堂で行ないました。
はじめにで、【ぼくは人生の喜びについて語り、人生を・ぼくの人生はほんの少ししか残されていないけれど・どんなふうに楽しんでいるかについて語った。】と言っています。
また、【この本は、最後の講義の続きでもある。】と伝えています。
そう、この本は余命いくばくもない著者が、【夢をかなえることの大切さ、生きることの素晴らしさ】を読者に語りかけている本なのです。
著者の魂がこもった、いくつかの印象的な文章をご紹介します。
【夢をかなえる道のりに
障害が立ちはだかったとき、
ぼくはいつも自分にこう言い聞かせてきた。
レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。
僕たちの行く手を阻むためにあるのではない。
その壁の向こうにある「何か」を
自分がどれほど真剣に望んでいるか、
証明するチャンスを与えているのだ。】
【あれこれ不満を言いつづけて人生を送る人が、
あまりに多い。
不満を言うことに費やすエネルギーの10分の1を、
その問題を解決することにまわしたら、
ものごとがいかにうまく進むか驚くだろう。
ぼくはいつもそう信じてきた。】
【「自分はまわりからどう思われているのだろう?」
多くの人が一日のかなりの時間を、
そうやって心配することに費やしている。
他人が考えていることをだれも気にしなかったら、
僕たちの生活と仕事の効率は33%アップする】
【人はさまざまな理由で嘘をつく。
たいていは、少ない努力で何かを得られそうに思えるからだ。
でも、短期的な戦略の多くは、
長期的には非効率的だ。
嘘をついた人の大半は、
その場で切り抜けたと思っている。
でも実際は、
嘘をついても終わりではない。】
他にも、たくさんの印象深い言葉があります。
読んでいくと、すべての言葉が嘘偽りでなく、本物であることが伝わってきますし、
なぜか、自然と涙がこぼれてきます。
著者が伝えたいこと、
夢を実現することの素晴らしさ
愛する人々と共に生きていくことに喜び、
本当にやりたいことをすることの楽しさ、
そして、人生にはいつか終りがくるという事実。
そして、ランディ・パウシュは2008年7月25日に、この世を去って行きました。
最後の授業1