もう一つのコーチ

 琉太朗・8歳を子に持つ親、いっすぅぃ・です。
その琉太朗がこの2月より野球を始めました。

 朝、6:30に起き、トイレ・着替え・うがい・洗顔、そしてご飯。ご飯の後に歯磨き、で、ちょっと○○2年生ってので学習時間。そしてお待ちかねの素振り&キャッチボール。で、登校。

 あわただしい朝のスケジュールをこなし、笑顔で登校していきます。こちらも、せっせと自分のことをし、手伝い、素振り&キャッチボールの時間を少しでも多くしたいなぁ・と、私自身がその朝の時間を楽しんでいます。

 ところで、その野球部、小学校が母体となっているのですが、野球部の保護者さん達で自主運営されています。伝統もあり、がっちりと硬いチームワークが出来上がっています。そこでのお父さん達は、みんな<コーチ>です。子ども達から「○○のお父さん」と呼ばれることはまずなく、私ならば「石田コーチ」と呼ばれます(「いっすぃ・」とは呼ばれません(笑))。
 もちろん、飲み会などの交流もたくさんあります。実は昨日も、ほんとにたくさん飲み、今日は朝7時にグランドに集合をしてグランド整備をしていました。

 パパ・ママコーチ09号を読んでいて、思いだしたことがあります。『見守る』というところからです。
 以前のお酒の席で、「お父さんは、お父さんでありコーチなんだよね。だけど、自分の子どもに対してはお父さんであって、コーチではいない方がいいんですよ。自分の子どもに教えようとしてはいけないんです。グランドでは他の子のコーチをする。子どもは自分の父ちゃんがそこにいる。それでその場に居場所もでき、安心もでき、頑張れる」と先輩コーチが話してくれたことです。

 私達<コーチ>とその野球部での<コーチ>は、役割や意味合いにおいて、違うものですが共通するものが多々あります。必然、それぞれが補いながら学ぶが深くなることがあります。
 ところで人生では、失敗や苦い経験から学ぶものが多いですよね。上のお話も、これまでのお父さん方の失敗ということからお話いただいたようです。
 また、教育コーチングを学んでいると、失敗をしたときの振り返り、自身への投影の仕方、などが大きく違うな。傷の負い方が大きく違うな、と強く感じます。文字通り“意味のないことは起こらない”のです。

その場を作るのは

 指揮者であり、プレイヤーでもあるいっすぅぃ・です。

 この秋は、学校の文化祭に始まり、近くの小学校での演奏をし、こ
の水曜日には岐阜での演奏、今日は近くの地区の催しで、再来週は
四日市の小学校で、と演奏会が続いています。

 その中でも、この水曜日、3日の演奏会は、忘れられないものとなり
ました。

 この演奏会には、岐阜で高校の教員をしている友人からの誘いで、
舞台にのることになりました。彼は、福島出身で、大学が岐阜県、いつ
かは普門館(中学・高校の全国大会が行われる間所)に行きたい、い
つかは地元に戻り錦を飾りたい、と熱い人です。
 彼の周りには不思議と人が集まってきます。かといって、色々と気が
つき、先に先にと仕事をする訳でもないのでボロが出てきます。で、その
都度、周りの者が愚痴をこぼすこともなくフォローをしている。不思議なパ
ワーを持った人です。

 そんな彼が考えに考えて、立ち上げようという演奏会です。出ない理由
はありません。

 当日は、長野からジャズビッグバンド、三重から中学校、地元の岐阜か
らは中学校と高校、と4つの団体と、彼との人脈がある<大人気ないぐら
いに>音楽を愛している大人たち、みんな自腹で(笑)、参加しました。
 そしてなんと、米米CLUBのホーンセクション「BIG HORNS BEE 」のオリ
タ・ノボッタさんもゲストで参加してくださいました。

 で、本番! お客さんは・・・。 びっくりしました。

 舞台上の人間の方が圧倒的に多い。

 でも、印象に残ったのは、そのことではないのです。

 一般的に、お客さんが少ないと、それだけで白けてしまい、お客さんも演
奏者もテンションが下がり、いわゆるダメな演奏会になってしまうのでしょう
が。
 お客さんが「圧倒的にあったかい」。歓声や掛声や手拍子や。すっごく楽
しんでいる。
 それを見ながらの演奏は、ぐっとぐっとテンションが上がり、集中して、練習
では出来なかった演奏をし、演奏そのものを楽しんでいる。

 音楽って素晴らしい、それはそう。
 それよりも、その場を作るのはその場にいる人が作るんだな。人数だけで
はなく各々の持つパワーが、テンションが。とあらためて学んだ、素晴らしい
演奏会になったのでした。

受けとめられ方

 一昨日の火曜日、コーチング学習会を開催したいっすぅぃ・です。
場所は、地元四日市。私の所属する「みえコミ」では月に最低1回は
そのような会を開いてきました。

 開催する側にいると、受講する方々の受け取り方が気になることが
あります。
 何度か経験を積むと、何がそれを左右するのかを大まかにつかめる
ようになります。が、「人はそれぞれ」、感じ取り方は違います。そして
妥当なギャップがあったなら、修正したい。
 学習会・セミナーでの主人公は受講者。一喜一憂することはないけ
れども、出来るなら<いい感じ>を味わって欲しいなと考えています。

 私は、高校教員をしていますので、授業のことや普段の振る舞いや
接し方など、私個人に対しての受け止め方を色々と聞くことが出来ま
す。社会に揉まれていない高校生なので、辛辣な言葉で表されること、
言葉ではなく態度で表現されること、色々あります。
 ここでの主人公は高校生。ここでも、出来るなら<いい感じ>を、で
す。

 ここ10年ほどで大きく変わったことがあります。

 私は、どちらかというと<暑苦しい>人です。熱くあるし、行動する、
「わしゃ、止まると死ぬんじゃ」って位です。昨日、卒業生が来て語った
ことは、「授業中、よく歌ってたよね・。楽しそうやった」でした。
(そんなに、歌ってた?!)

 最近は<さわやかな人>と言われることが多くなってきました。年の
せいで、油っぽくなくなったのでしょうか、揉まれて洗練されたのでしょ
うか。「そうあれ」と生徒たちが導いてくれたのかも、です。
 でも、これって、<暑苦しい>と言われていた私が、望んでいた姿や
んか、と気付くのです。将来にこうあれと描いた姿。

 「受け止められ方」、振り回されることもないけれど、気には留めたい。
そう感じるところです。

よりピュアーに・よりクリアーに

三重県のとある高校で担任業務にいそしむいっすぅぃ・です。

 私の担任するクラスのAさんは、最近、保健室に頻繁に行くようになってい
ました。保健室に行っては、大泣きしていたようです。

 保健室から帰ってきた彼女に声を掛けるのはもちろんやっていたのですが、
ふと思い立って保健室にいる彼女に会いに行きました。教室に戻ってきた彼
女と、さほどの変わりはないものの、教室にいる時よりも幾分、疲れているよ
うに見えました。
 何事にも、時には負けん気を出して、しっかりとがんばる彼女なので、疲れ
ているのかな、と思いながらも、欠席しているのは体育の授業が多く、そのあ
たりになにかあるのかも、と保健の先生と話をしました。それが先週。

 今週の月曜日のことでした。保健室の先生に、中学3年のこの時季のことを
話し出しました。
 当時、友人とうまく行かずに一人ぼっちになっていたこと、そんなことを思い
出しながら、語ったようです。一年を経て同じ時季に行われるマット運動、それ
が鍵となって、封印していた思い出があふれ出して泣けてしまうのだ、と。

 今日、そのAさんと面談をしました。
 その時の自分のことをよく知る人はいない新しい世界、そこに期待ができる、
頑張りたいという気持ちを、まず確認。中学3年の秋以降には体育の授業には
参加していなかったことも話し、頑張っていたんだねと語りかけると、涙ぐむ彼
女。頑張ろうともがくAさんがそこにいました。母親や御祖父さんの期待を背負
い、頑張んなきゃいけない彼女がそこにいました。

 体育はそれなりにしておく自分自身と全ての教科で頑張る自分自身とどちら
が好きになれそう?と聞くと、どちらも同じぐらいって答えました。
 そして思い出しながら、体育の授業は参加していないから‘2’しかもらえない。
だから他の授業で‘5’が取れるように頑張った。と語る彼女。
 「それでOKやん。頑張るところで頑張ってるんやもんな」嬉しそうに笑う。
 「じゃあ、今回はどうして行こうか」これ以上はやらないと未履修になっちゃう
からまずいよなというラインを示し、そして、<これから>を考えました。

 マット運動以外は頑張る。マットのことは体育の先生と話をしたい。その体育
の先生と話をする場所に私にいて欲しい、とお願いをされました。

 話すことで、よりピュアーによりクリアーに、そしてより軽くなっていく彼女がそ
こにいました。

一票

 明日、文化祭を迎えるいっすぅぃ・です。
我がクラスは模擬店『揚げタコ』を行います。

 先週、学校ならではの話、<異装届け>の話し合いをしました。
クラスではTシャツを作成しました。それだけで1年5組とは分かるのですが、
本校では、「上はクラスTシャツ、下は○○」と前もって届けておくことになって
いるのです。

 司会進行は、クラスの代議員。
文化祭のことはいつも、決めなくてはいけないことや段取りなどを話すと、後は
代議員2人が仕切っています。最初こそヘルプを求めてきたものの、今では、
テキパキと自信を持って進めています。私のやるのは、ただ傍観。席は、代議
員の生徒の席に座ります。

 <異装届け>の採決の時には、私も手を挙げました。票は半々。
「下は制服か私服か」だったので、私服に手を挙げ、「制服だと、ある先生にと
っては良くても、ある先生とっては制服の着崩しにしか思えず、注意しなきゃと
か、面白くなくなるかもしれない。実際、みんなが注意されるかもしれない」と、
「先生はなんでこっちなん」と意見を求められたときに、答えました。

 「ふ・ん」という何人かの声があり、もう一度採決。
「先生の意見に何人か流されてるやん」と、ある生徒が発言したように<私服
優勢>に。で、そこで、制服派が意見を述べ、代議員が纏めつつもう一度採決。

 私の票が他の生徒と同じ“一票”としてカウントされ、その上に審議が深めら
れる。一学期の末に行われた保護者との三者懇談で、数名の保護者の方々か
ら、本当にクラスが楽しいらしくて、よく「ええわぁ・、うちのクラス」って言ってい
ます、と教えていただいていたのですが、そこからまた、成長しているようです。

追伸
 8月7日に前任校のクラブ卒業生が結婚式に招待してくれました。その代の生
徒とは、何度か飲んだりしているのですが、気付くと、みな「石田先生」ではなく
「石田さん」と、私のことを呼んでいました(笑)

重ねていく

 8月29日(日)に、演奏会を終えたいっすぅぃ・です。

 私の参加している“四日市風の谷ウィンドアンサンブル”の、恒例の夏の演奏会を、
29日に実施しました。早いもので、もう一週間以上経ってしまいました。

 早いもので、繋がりで、私がこの吹奏楽団に入って10年になります。入団の
年から、夏の演奏会は始まりました。ということで今年は第10回。これまでに
楽団を去った人たちも、OB・OGとして参加してくださり、いつも以上に賑やかな
演奏をすることが出来ました。また、ご入場いただいたのは861名。会場はい
っぱいのお客様。本当に楽しく演奏&MCが出来ました。ほんま、嬉しいことが
いっぱいです。

 今年の演奏会は3部構成でした。そして、昨年より、第2部は「語りと演奏」を
取り上げています。昨年は『スーホの白い馬』。今年は『100万回生きた猫』。

 100万年も 死なない ねこが いました。
 100万回も 死んで、 100万回も 生きたのです。
 りっぱな とらねこでした。

 100万人の 人が、そのねこを かわいがり、
 100万人の 人が、 そのねこが死んだとき 泣きました。
 ねこは、1回も 泣きませんでした。

で始まるお話です。

 昨年もそうでしたが、語りが入ると、演奏しながらの感情移入が何倍にもなり、
演奏しながら、泣いちゃうんです。でも、演奏に支障を来たさないように、泣きなが
ら演奏するんです。

 アンケートをみると、あることに気づきました。 年齢です。
 『100万回生きた猫』が良かったと答えた方々の年齢がグンと高いんです。長く
生きたから、人生経験を積んだから、わかる。そういう面をもったお話なんだな、と。

実り

 来週29日に演奏会をむかえるいっすぅぃ・です。

 毎年夏には、大きな音楽のイベントが2つ待ち受けています。
吹奏楽コンクール三重県大会:顧問をする学校の吹奏楽部で出場します。
四日市風の谷ウィンドアンサンブル演奏会:所属する吹奏楽団の演奏会です。

 吹奏楽コンクールは、あるテレビ番組で取り上げていただいていることも
手伝って、「吹奏楽人気」「吹奏楽熱」は沸騰中。お客さんもたくさん来場
されており、結果発表・講評の時間、会場の熱気はたいへんなものです。
 テレビでもあるように、大会は全国までつながっているのですが、地方
大会への代表から漏れる学校が殆どなわけです。

 今年度の我が部は、金賞・地方大会への出場はなしでした。

 結果はこのように、金賞・銀賞・銅賞の3つに絶対評価されます。また、
それとは別に、審査員のA+・C・の9段階に評価されたものを足していき
三重県では上位3団体が東海大会への出場となります。

 この絶対評価と相対評価というシステム、よく出来ていると思います。
音楽に点数を付けるのはいかがなものか?でも、コンクールなので点数を
付けて当たり前。競う必要もある。。。。。。
 よく考えられ、練られて来た結果だと思います。

 さて、次は私が舞台に乗る番。今日はホール練習です。
演奏会は、お客さんと共に在る時間が確実に存在し、それが演奏会自体を
創り上げていきます。そしてここには、相対評価はあまり好ましくありません。
<みんなでわっしょい>それを胸に、あと一週間頑張ります。

伸び率

 合宿真っ只中のいっすぅぃ・です。

 吹奏楽コンクールの三重県大会は8月10日。それに向けてまっしぐらの
合宿中です。これが終わると、ホール練習2日間、で本番を迎えます。

 実は、7月24日25日と、自身が参加する市民吹奏楽楽団の合宿を終え
たばかり。2週間が経っていません。プレイヤーとしての自分と指導者とし
ての自分の位置や疲れ方の違いを、確認する絶好の機会にもなります。
 その違いを感じる感覚、大事にしたい一つです。違いがないってことは
ありえない。でも、大きすぎるのはうまく行っていない証拠、そんな風に感
じて、立ち位置を決めています。

 で、本題の合宿。 へとへとヘロヘロになりながらも伸びていく、頭は冴え
ている。一つの集団の中にいて、同じ食事をし、同じ場所で同じ時を過ごす
ことも手伝い、人も音楽もぎゅっと一つになっていく。
 私は一緒にいて、大きな喜びと手応えを感じます。 なんだか本当に燃え
ている、『青春』です。

 楽鬼さんの参加されている「合宿」も、こちらの合宿も、<伸び率>という
ことを視点に考えたとき、すごい<伸び率>、「変身」と言ってもいいものな
んだろうなぁ、と思いながら、また練習に向かうことにします。では。

名古屋に行ってきたぞぉ・い

 車を運転しながらおにぎりをほおばって、幸せを感じるいっすぅぃ・です。

 何もないわけではありません。
名古屋市立原小学校へ現職教育(校内研修)として「教育コーチング」いっすぅぃ・
をお招きいただきました。20日、火曜日のことです。

 その日は、私の勤める学校は夏休み平日の1日目。進学課外の初日ということ
で、朝からバタバタ。講座内容はもうすでに決まっていたけれども、印刷機の調子が
思わしくなく、またバタバタ。そして、案山子さんと待ち合わせをしていた地下鉄の
原駅へビュンと。
 お昼は、途中の大山田SAのコンビニで購入したおにぎり。それをほおばりながら
幸せを。「こんなに人の役に立てて」「生きてるっていいなぁ」ひしひしと。

 <小学校の先生にはまじめな方が多い>という、世間一般に言われることを超え
て、真正面から講座に参加していただける方ばかり。案山子さんも“おっ”と思われ
たようです。今回、間に入ってくださった先生の思いが充分に伝わっていることを感
じながら、講座を終えました。

 最後に、アンケートを手にして、質問に来て下さった先生がいらっしゃいました。
素直に教育コーチングの良さを味わい、でも、それでも、手に負えない子どもがいる、
どうしたらいいんだ、というお話でした。

 本当に嬉しい時間でした。
そんなに重い思いを抱えて、私のところに歩を進めて、打ち明けてくださった。その
時には、時間をあまりとることが出来ませんでした。2回目、リクエストにお応えでき
るように準備をしていきたいと思っています。次は9月7日です。

アンサンブル

 トランペット・プレーヤーのいっすぅぃ・です。
一昨日の7月4日には、四日市市でアンサンブルの演奏会を催しました。
お客さんは150人前後。ほんわかとした、とても素敵な演奏会になりました。

 このアンサンブル集団(トランペットアンサンブルMIE)に参加しているのは、
トランペットを指導しているプロの方や、アンサンブルで全国大会に出場する
人から私のような大人になってから教わるようになった人まで、技術にかな
りの開きがあります。でも、楽しい。だからこそ、楽しい。
 また、普段の活動をしているのは、それぞれが在籍しているあちこちの市
民楽団で、月に1度・2度集まって、この演奏会に至ります。

 いやぁ・、さすがに、「追い付いていかないと・」というプレッシャーもあり、
むちゃくちゃ練習しました。舞台では過大な緊張もなく、練習した分の成果も
出せました。もちろん、打ち上げは大盛り上がり。

 「アンサンブル」は、女性はもちろんご存知でしょうが、「組み合わせ」という
意味です。一人(ソロ)ではなく大勢(合奏)でもないところに魅力があるのかも
しれません。聴いてくださった方には、人間味、お互いが仲良しなのがすごく
分かるし、性格までもが伝わってきた、とおっしゃっていただいた方もいます。

 いろ・いろな人がいる、そして組み合わさって。。。それこそ人間、ですね。
そして、ここでも、『4つのトライアングル』。関係性に大きく見て取れ、舞台でも
見えてくるものなんですね。