大きな魚が泳いでいる

超介です。

 未体験の、未知の世界を知った時、期待感が持てるか、それとも恐怖が先に立つか、どちらか。後者は未体験の世界を避けて、既知体験の世界にとどまろうとします。しかしながら、人が成長する時、いつまでも既知の世界にとどまることは許されないときが多いです。多くの人が体験する進学やら就職、転職、結婚等々に向かい合うときはまさにその時です。この2者の差は、したがってその後の人生に大きな影響を与えます。人の無意識の中には生物としての生存本能やら、プラス、マイナスの感情のもとになる原体験が潜んでいて人生の局面で意識をコントロールしようとします。しかしながら、意識と無意識の境目が緩やかになり、自分の心の中に潜んでいるものに光が当たると、気づきが起こり一歩前に進むことができます。コーチングはそのようなときに有効になります。
 10代のころは夢が持てる世界を探してそこに進んでいこうとしていました。60代になった今は夢との出会いを求めて探す生き方から少し変化して、夢は自分で如何様にも作り上げることができるので、そのことを軸にするようになりました。そしてそのようにしておれば、大きな魚が近くを泳いでいることに気が付くようになりました。

早起きは値千金

 超介です。

 塾を始めてから、やりたいことが増えてきました。でも身体は一つ、この増えたことをこなすためには工夫が必要です。これは、塾生たちにも有効なアドバイスをすることにつながるので、そのためにも、どう工夫すれば良いかはいつも試行錯誤しています。
 対応すべきは健康の増進、自分の活動量(学習やら塾の仕事)を増やすこと、活動の幅を増やす(自治会の仕事の増加に対応する)こと、この3点です。
 健康上の理由は、医師より降圧剤の服薬のアドバイスがあり、改めて体質改善する選択をしたこと。体質改善は、昨年から様々に試み、一定の効果はあるのですが数字(体重を減らして高血圧から健康血圧に戻す)が出せていません。
 活動量についての課題は絶対量の増加です。毎日もう少しやりたいことがあるのですが、自分で決めたノルマをこなすのが精いっぱい。何かを始めても数日で、ダウンして放棄せざるを得ない。習慣化したり、やり方を工夫したり、順序を変えたり、進化はしてきていますが、限界になってきました。
 仕事の幅は、自治会での新たな役割の遂行。これが増え他のやりたいことを圧迫、時間を食われつつありました。
 これらの現状に対処するために、本やらネットを調べ、検討し柱を一本立てることにしました。それは単純です。『早起き』です。早起きをして、自治会の仕事をやるついでに運動をして、という風につなげてそして、直後に塾の仕事の一つを済ませるという風に、一日の活動を再編成しました。それまでは、朝は8時起床でしたが、1.5時間早めて6時30分起床にしました。すると、余裕ができはじめました。早起きは3文の得、ではなくて値千金。

上達のストラテジー

 超介です。

 クラッシクギターの練習時間は毎日1時間(30分×2)程度です。ほぼ毎日弾いています。最初は比較的スムースに弾けていたのですが、そんなに日々上達し続けるということはありえません。音階や和音を弾いたりする基礎練習と簡単な練習曲を2,3曲弾くぐらいです。つっかえたり、間違えたり、雑音が混じっていやになることもあります。同じ曲のそれを2〜3週間、時には4週間ぐらい毎日練習します。スムースではないですが、かろうじて練習曲が最後まで間違えつつも、たどり着けるようになれば次にすすみます。

 毎日少しずつ一定の練習を繰り返していると、時々うまく弾けるようになっていることに気が付くことがあります。そのような瞬間をめざして練習します。ここまでの合計練習時間は4ヶ月でざっと見積もって100〜110時間程度(毎日記録をしています)。今使っている教則本の初級編の6割が終わったところなので、後4ヶ月ほどで初級編をいったん終了。でも完全に弾けるレベルではないので、再度初級をやり直し、ある程度満足できるようになれば次に進めます。それには今のペースで進めればあと8ヶ月。次は様々なテクニックの基礎を学ぶ中級編に入ります。タンゴで使うテクニック、トレモロ奏法やらの基礎練習に入ります。そこを2年ほど終了して中級の曲に挑戦します。

 ある事を継続して4ヶ月ほども続けていると、その間に何ができたかのデーターが体験できるので次の見通しが立ちます。今はネット上に様々な情報があふれているので、そこからもヒントを得て、練習に取り入れます。なかなかやりがいがあって、楽しい経験です。

 そして、これは多くのことに通じる内容なのです。

習慣が生み出すもの

超介です

 英語の短文を暗記するトレーニングを7か月間ほど続けています。現在は、朝、目覚めた直後、ベッドの中で合計1700文ほどの中から、1日に150文〜170文程度ずつ40分ほどかけて口頭英作文の練習をします。始めた当初は1時間に100文やっていました。繰り返しているとだんだん慣れてきてスピードが上がってきます。トレーニング内容も簡単な構文から、修飾句、節等も含む文をも含めて増やしています。そのように複雑になった文では主語と述語そして英文に直すときの文型をさっと考えます。それを瞬間に考えて英語に置き換えます。これも簡単な構文を練習し、体得していくと自分の想定以上にできるようになります。

 このトレーニングを続けていくと、日常で出くわす日本文を同様に英語に言い換えたくなるのです。よくやたら英語に置き換える人が時々いますが、その心理が少し理解できます。次の段階は、短文ではなくて文の集合である文章を英語に置き換えるトレーニングです。それを始めることが楽しみになっています。やっていけそうな気がするのです。

 1冊の本を150回ほど繰り返して音読すると、そこらあたりに目につく英文を音読したくなりました。英語の勉強はスポーツと似ています。身体記憶、手続き記憶と呼ばれる要素が大きいので、そのようなことが起こりやすいのだと思います。

 少しずつスキルが向上するとともに、モチベーションが高まります。

これはすべてのことに通じる内容です。

情熱を持つこと(『心の発火点』)

 超介です。

 情熱を持つこととは、それが人であれ、物事であれそれに向かう愛と考えれば、愛するとは動詞なので、その対象が人であれ、物事であれ自ら繰り出す行動如何になります。対象に向かって自らがどのように能動的に行動するか、次第であると。つまり情熱が枯渇する状態はそのような行動が繰り出せない状況なのです。

 したがって、本人の自由な意志の発動がなくて、コントロールされた状態では情熱は生まれにくいことが分かります。私の生活している地方においても、人口減少、少子高齢化等々の変動にさらされていて、従来の枠組みでは不都合が生じ、うまくいかないことがたくさん表れています。そして、そのような事柄は一地方にとどまらず日本全体で起こっていることだと思います。

 仕事の種類にしても人工知能の進化に伴い、単純な作業から人が解放され、人にしかできない範疇の仕事は残りますが、そうでない仕事は機械に置き換えられていきます。この人にしかできない仕事の大本は情熱、つまり物事により組む姿勢が能動的かどうか、この割合が大変大きいと思います。

 一つの仕事、学びをするにしても、自らの意志でやるのか、強制されてやらされるのかの差は大きいと思うのです。結果は同じでも、それが意識されているかどうかは継続していけば大きな差となっていきます。この意識を「心の発火点」として大切にしたいと思っています。

j.スクール開校2年目

 超介です。
 
 情熱を持ち続けることが習慣になれば、その習慣がさらに人を変えていくことを知っているので、その習慣を作りあげることは本当に重要なことです。そして、さらに愛情を支えるものは情熱であることに気が付けば、愛情が枯渇しているように見えるのは情熱がその人の中に顔を出したことがない、隠れているからではないかと思うのです。

 人が、若いうちにこの習慣を身につければ、とても大きな財産を手に入れたことになるので、これを提案する塾として「心の発火点」を理念としました。開業して4月で1年が経ちました。一人の塾生から始まって12名の塾生が学びに来てくれました。半数の人たちが中3生、高校受験をし卒塾した人もいて現在8名の人で2年目を迎えました。

 「あなたは何をしたいのか?」というように、問うことを中心に場を運営してきました。
塾生の自立的な学びに対応できるように場を整備し、私自身の対応の能力も増えるように努めてきました。学ぼうという気がないように見える人もいましたが、でも心のどこかでは意識は必ずあるので、リクエストはしますが、コントロールはしません。環境が整えば、彼、彼女らも必ず自主的に学びます。

 通塾に抵抗がないように、各講座の料金も抑え、学べる時間数を増やすこと、教室も過ごしやすい環境にしました。今年は、どこにいても自立的に学べるようなネットを使った学習システムの導入、HPを使った情報の公開、場の拡充等の整備を進めていきます。

 春季講座が今日終了しました。明日から通常講座を再開します。これからの新しい人たちとの出会いも楽しみです。

本音と建前

超介です。

「本音と建前が自在に使えること、彼はそれができる。」と大先輩からある人物像の解説を聞いたことがあります。この場合の「建前」とは「あるべき姿」に近い意味を持っています。その当時、すぐにはその意味が理解できませんでした。後年、改めてその意味を考え直す時、その言葉の奥深さと、それを兼ね備えていた人物の大きさを感じました。

 問題を解決するのに本音が話せる場が必要、といいますが、本音を語れば、わかりあえて問題が解決するとは限りません。心の中にある、本能に近い欲求を掘り下げて自覚しても、自己責任の範疇ではそれで済みますが、他とかかわりあう、社会的存在としては解決できないことが大変多いです。他者の本音は自分の本音と異なるからです。自己責任の範疇ですら、未来の自分は他者ですからそれとのかかわりでは解決できません。

  「あなたの本音はわかった、それでどうするの?」と問いかけるとき、本音を超えた「あるべき姿」を見つけることができます。本音は、この質問に人が答えを見出すために必要です。本音を話せば、その束縛をほどく糸口が見つかることが多いからです。人が自由になるときこそが、さらに深い思考を始めるときです。

  コーチングはそのためにとても有用です。

ひそやかな夢

 超介です。

 毎朝、目覚後に、寝床の中で、その日のやるべきことが期待感を持って確認され、一日の終わりに振り返れて、納得して眠りにつくとき、幸福な一日であったと感じます。その日の行動は、習慣化されたルーチンワークであることも、その日にしかしないイベントであることもあります。いずれにせよ、人にはあまり公言していないけれども夢があって、そのことにつながっている行動であれば最高です。
 行動と夢の2つの関係は、夢から逆算したルーチンワークやら、イベントであったり、あるいは行動から夢が描けたりして出来上がります。月単位で流動的になることもあります。でも数日単位ぐらいではその関係が出来上がることはありえません。
 私の一日も、いくつかのルーチン学習、トレーニングメニュー、公私の仕事、イベントからできあがっていて、それはひそやかに夢とつながっています。それらの関係が私を動機づけ、日々の生活を豊かにしてくれます。

品性(その2)

超介です。

「正直であること、あるいは素直であることを数値化はできませんが、品性を構成する大切な要素だと思います。己に対しての正直さを持ち得ている人は、正しい努力の方向性に気が付きやすいからです。コーチングをさせてもらっていると、そのことに気が付くことが多いのです。この正直な発言をクライアントができるかどうかは、クライアントがコーチを信頼できるかどうか、におおきくかかわってきます。それは同時にコーチがいかにクライアントと、(コーチとしての)自分自身、そしてコーチングそのものに信頼を置いているかによります。
人は、仕事の場でもプライベートの場でも、自分の内側にある思いにはっと気が付くことがあります。コーチングは、そのように人が自分の内側にある思いやら、考えに気が付くことができるようにできる手段の一つです。
何にどのように向かうかは品性のレベルによります。コーチングはそのことの有効な手段です。」

品性

超介です。

「努力の方向性について意識できはじめると、その人の品性が高まると思う。目標は数値化したり、具体的にしておかないと、動き出すことはできないけれど、たとえその目標数値やら、具体的項目を達成しても十分でないときがある。組織で働いているとき目標数字は達成しているけれども・・・何かが不足している部署、人があった。品性がない、敬愛する上司はそのように表現し、それはその人の中にあるもので、育てることはとても難しい、と言う。今努力しているその方向性について、その人がどう意識して捉えているかだ、と。
ある一定の期間、目標を達成するために努力を継続することがそれらを生む土壌として必要だと思う。自らに我慢を強いることができることが最低条件かもしれない。ある時期、強制されて始めたことでも、途中からでも自らの意志で行動していることが必要だと思われる。
品性を大切に、そしてそれを高めていきたい思う。」