出会いを仕事にする

9月6日に教育コーチングのセミナーを予定している超介です。

6月14日に松山市の公共施設で 子育ちセミナー をやりましたが、それを見て、開講25周年を迎える教場から保護者セミナーをやって欲しいという要請がありました。させてもらうことにしました。

少しでも喜んでもらえる内容をと準備を進めています。初回のセミナーは本当に心配で夜眠れないくらいでしたが、今度は楽しみにして準備ができそうです。(われながら、変化に驚いています。)直前になると、少し不安が頭をもたげてくるかもしれませんが。

これからは出会いを創る仕事をしていきたいと思います。現状の仕事の枠組みをほどきなおし、少し大きくして人と人、人と場、人と情報、人と・・・の出会いを創る仕事にしたいのです。

出会いの意味も大きく捉えて、たとえば自分の能力との出会いも含めます。最近あったことです。脳は睡眠中も働いていて、昼間に収集した情報を整理しているといいます

前日の夜、中学生(1年)の漢字の問題を解いていて思いつかないので、寝ている間に考えることにしました。こんな問題なのです。(皆さんはすぐ気づくかもしれませんが・・・。)

     ○には全部同じ漢字が入ります。何が入る?
        総○/創○/○思/真○

 で、朝起床後、ふと思い出して答えに気がついたのです。(答えは次回にお知らせします。)この様な脳の働きに出会って、それをきちんと使えるようになれば楽しいことができると思いませんか?

「出会い」の感動

教育コーチングの普及活動をしていきたい超介です。

昨日は太陽と月と地球が一直線上に「出会う」日でした。前日夜間、松山は大雨、警報が出るほどでした。この「出会い」はみることはできないだろうな、とおもいつつ一応、観察できる道具を作っておきました。ダンボール箱と厚紙作る、こんな簡単な観察ツールです。
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 朝から曇天でしたが、「食」が最大になる11時頃外に出てみると日がさしています。あわてて前日こしらえていたダンボール製のピンホールカメラをもちだして観察しました。白いボール紙に投影された小指の爪先ほどの小さな三日月(日食中の太陽像)をみました。それからピンホールを10個ほどもあけて、穴の数だけの「かけた太陽群」を見ました。子どもたちもよってきて「おおッ」などと喜んでいます。

数日前、インターネットで母校(高校)の記事を検索していてS倉氏という画家として活躍されている先輩をみつけました。

その人とのある日の出会いの思い出です。彼は校舎脇の桜の木の下からあらわれて、にこやかに笑いながら、こちらを見て何事かを少し語り、また去っていきました。その風体が印象的でした。彫りの深い顔に、肩までの長髪、黒いマント。生徒会の選挙のための遊説であったような気もします。生徒会活動、美術部の活動もし美大へ進学されたと聞いていました。

過去のその人の印象と現在のその人の作品やらが重なり合って(出会って)感動しました。

 身につけた才能を用い、フリーランサーとして活躍している人を見ていると、本当にたくましいと思います。たくましさを感じるのは、その才能が世に開花するまでの、あるいはいま咲き続けている継続的な生き方、努力に対してそう思うのです。

わかっちゃいるけど、できない

「教育コーチング」の普及活動に努めている超介です。

物事を理解する脳内回路と、運動を指示する脳内回路は直接結びついていないので「わかっちゃいるけどできない」ことになるのだそうです。

「わかっちゃいるけどできない」ときには、わかっていることをコトバで表現し、さらに要素に分解したりして、行動に結びつけるための方法を考え、その過程を段階に分けて行動していきます。そうして「わかっていてできる」ようにします。目的に適う行動の回路を少しずつ強化するのです。

ある人の教え、「東洋学は生き方の学問である。古典を読め!」と。学問ができるとは人物ができていることを表すとのこと。それが進むと態度が変容し、ささいな言動から、「おぬしできるな!」とみればわかります。東洋学ではわかることはできること。セルフコーチングとおなじ。

 一国の宰相から、企業の社長、管理職、さらには家族の家長にしろリーダーシップを取る人のささいな言動がその集団に与える影響は大きく、わかっちゃいるけどできない、ではすまされません。

 コーチ、ファシリテーターとしてしっかり立てるようになるためにも生き方の学びを深めていきたいとおもいます。

モードチェンジ!

教育コーチングの研修をやった超介です。

 蝉の鳴き声に気づいて夏になっていたことを知りました。また、脳内がネタをひろって文を作るモードに入りにくくなっていました。パソコンにむかって打ち始めても、途中でやめてしまっていたのです。
状況に流されているような、受身で過ごしているようなモード。それに気がついたので原因を突き止め、変換します。

昨日は久しぶりに社内で希望者対象にコーチング研修をおこないました。受講者は17名、指導歴3,4年・10年程度の中堅職員が集まりました。最初にコーチングのモデルをみてもらって印象を話し合います。さらにコーチの話の聴き方、質問の仕方、クライアントの発言の受け止め方、これらについて分析をしてもらいます。

 受講者の経験が様々(まったく初めてコーチングを見聞きする人から何回かの研修を受けて実践している人まで)であったので、直接見てもらってどう感じるか、どうすればできるかを考えてもらったのです。

 今日はまた別のグループで授業力コンテストというのをやりました。15分程度で模擬授業をやって投票をし合って代表を決め、さらに上位者だけで競い合っていきます。決戦は9月におこないます。最後に講評を述べるのが私の役割でした。10年以上指導している人たちの場であるのでそれなりの迫力のある授業が展開されます。

 できればいいだろうな、今はちょっと無理かもしれないけれど、ぐらいの目標が設定できればモードが変わって動き出せます。悪条件ばかりが目につき、いつの間にか目標を見失っていたのかも?自分にできない他人の行動のモデルを見て、刺激を受けてしっかりモードチェンジするのです!!

「笹にごり」の川/あたたかなまなざし

教育コーチングを極めたい超介です。

2日前までカラカラであった川に「笹にごり」の水が走っています。大雨の直後の茶色の水は、数日後には風にそよぐ蓬の葉裏のような色合いの水になりました。

「笹にごり」時が鮎釣りにはよいと雑誌で読んだことがあります。義兄になる予定の人(姉の婚約者)と紀ノ川に行ったことがありました。バイクに乗せてもらい、降りて川原を歩き、鮎釣りを見ていました。なぜそうなったのか忘れましたが、釣り人が、スイカの香りのする鮎を2匹くれました。持ち帰り、焼き鮎にしてもらいました。

義兄とその家族は新しく弟になる私に何かと気配りをしてくれました。紀の浦等の名所に案内してくれたり、また小説を「読みなさい」といって貸してくれたり。温かいまなざしがありました。数年前に、慶事の際に数十年ぶりに再会したときも同じまなざしを感じました。

たとえば、繰り上がりの計算ができない子に2桁の足し算を指導するとします。繰り上がり、という操作が一つ増えただけで手順が覚えられないのです。小学生の指導体験が少ない担当は、そのことがわからない場合が多いので戸惑います。

ある人にとってはできて当然のことが、出来ない人にとってはそれを強いられると大変苦痛であること、このことを知っていれば、できない相手に対するまなざしが変わり、そこから配慮と工夫が生まれ、待つことも可能になります。

指導される側は、他人のアドバイスが聞けるかどうかが解決の糸口になります。自分が気づいていないことがあるかも、という自覚がある人は謙虚になり、成長の可能性が大きくなると思います。それを知らないときと比べて、自分に対するまなざしが変わるのです。

梅雨時の動物

「教育コーチング」を楽しんでいる超介です。

今朝(6月25日)ウォーキングに出かけようと外へ出ると、異様なにおいがします。家の周囲を回ってみると、猫の死骸がありました。久しぶりの、まあまあの雨が降り終わって2日後の、あつい朝でした。数日たっているらしく、猫の死骸は腐乱、虫がわいています。ぶんぶんハエも飛びまわっています。思わず、のけぞりました。最悪のモノをみてしまったのです。袋に入れて川原にもっていき、埋めました。

2週間ほどまえには、ツバメがせっせと土を運んできて、玄関に巣を作り始めていました。かわいそうですが、玄関先の汚れがひどくなるので、巣作りをあきらめてもらうべく壁にカバーをかけたり、土を落としたりしました。すぐ近くの電線にツバメが土くれをくわえてまっていましたが、・・・・・。

カブトエビについて前回書いたことのうち「毎年1,2ヶ月の短い成体の時期と10ヶ月あまりの長い卵の時期、これを数億回繰り返してきたらしい。」というのは正確ではありませんでした。(たぶんですが)彼らは適当な条件があればいつでも孵化し、成体になると思われます。それが究極の進化形です。

「カブトエビ」は現在、日本各地に生息していますが、原産地は日本ではなくアメリカで、何かに運ばれてやってきて、大繁殖をしたようです。孵化条件、繁殖地の広がりから進化がもたらした適応力がうかがわれます。

梅雨時は植物も動物も一番生命力を発揮する時です。ふつふつ、ぞろぞろ、ざわざわ動物達が活動しています。生き物たちが活発な生命活動をする時、当然人間も。

セミナーデビューを終えました。やってみないとわからない、たくさんの学びがありました。春と夏の間のこの時期に行動して、将来のびる芽をたくさん作りたいとおもいます。次の準備が楽しみなのです!

違いが進化をもたらす(カブトエビから)

「教育コーチング」を学ぶのが好きな超介です。

皆さんは水田の「カブトエビ」をご存知でしょうか?生きた化石といわれる「カブトガ二」のミニチュア。体長は2cm程度、毎年田植え後1週間くらいの水田にぞろぞろと大発生、1,2ヶ月で姿を消します。

姿をけした後の田んぼの土中にはきっと無数の卵があって、それらは秋の稲刈り、冬の田おこし等の農作業の際にはひっくり返されたりしながらジーと過ごしているのでしょう。

その姿が不思議です。三葉虫そっくり、カブトガニそっくり、「ソックリ大賞(甲殻類部門)」間違いなし。しらべてみると三葉虫が生息していた古生代(数億年前)、すでにカブトエビも現在の姿になっていて、それがそのまま現在に至っているとか、つまり進化の究極形らしいのです。毎年1,2ヶ月の短い成体の時期と10ヶ月あまりの長い卵の時期、これを数億回繰り返してきたらしい。

もし、人が究極の進化を遂げ、全員が100点満点取る人ばかりになれば、それからは標準化、効率化の道を進み、同じことの数億回の繰り返しの時代が来る?

だから、人と自分の違いこそが私が発展、進化することのもとになると思うのです。人は意識を持っている生き物であるので、その進化は形に現れる前にその心の中に現れるはずです。教育コーチングの3つの信念はそのことをうたっているように思えます。

慈雨

教育コーチングをもちいた「子育ちセミナー」デビューをした超介です。

ここ松山市では、1週間前に1日だけ雨の日がありましたが、それ以前から渇水で、いまは減圧給水となっています。この調子だと時間限定の断水もありそうです。

近所では井戸を掘っている家もあります。4日間ほど掘削機が稼動、5日目くらいに水が湧き出ていました。すぐ近くに1級河川(重信川)があり、その伏流水が地下水脈となっているのでしょうか、井戸のある家が多いように思います。重信川には水はまったく流れていません。

知恵とか、才能も水と一緒で掘り続けると、ある日突然に沸いてくるものだと思います。毎日トレーニングをする、効果が出るまで繰り返す、効果が出て、喜びを知れば、さらに作業に拍車がかかり湧水も増えるように思います。

そのことを私の脳は知っているので、新しい習慣を作ることを苦にしません。自動化された行動が習慣になり、ある日新しい自分に気がつく。そのときから、よりひろい世界が見えるようになるのです。

先日、ようやく保護者対象のセミナーを開くことができました。デビュー。受講していただいたのは、ほとんどが小学生のお子さんをお持ちのお母さんお父さんです。35名ほどの受講者の前で75分間お話をさせていただきました。

数ヶ月前に実行することを決めてからは、緊張と不安でドキドキでした。思っていた以上に高評価していただいていました。また、20年以上前の元塾生が来てくれていて「立派になられましたね」とか「はじめてのセミナーに出会えてよかったです」などのコメントも大変うれしかったのです。

この日も雨は降りませんでしたが、心の中は慈雨!

質問する

「初対面コーチング」の命名を思いついた超介です。

先日、ある団体で食品加工業に携わる人と話す機会がありました。異業の初対面の人と話すのは楽しみです。名刺交換をして、相手の業種、企業名、職種を見て何がこの人の一番の関心事かを考えて質問するのです。特にその仕事で成功するためのポイントを予測し、そこにコトバを投げます。たとえば、食品加工業であるなら、今は、安全、衛生をどのように確保し、売るかでしょうから、「やはり、衛生基準を示す資格、これが重要視されているのでは?」などと。

そうすると(的確であれば)あたりがきます。そこについて、さらに「そのためには、やはり外部の知恵と、内部の知恵をどう結び付けるか、これが大切なのでは?」というふうに、予測しつつ質問するのです。そうすれば相手は、よくぞ聞いてくれました、とばかりに話をしてくれるのです。それを繰り返していくのです。たのしいし、大変勉強になります。

人は話したい存在、特に関心事は話したいのです、そしてそれを探りあてるのは楽しみです。(例えが不謹慎かもしれないですが)釣りと一緒です。魚がいそうなところに仕掛けを投げ入れるのです。ヒットしたとき、生き生きとしたモノが出てきます。

名刺の情報から、その人の関心事を想像し、成功にいたる仮説を考えることは大変良いトレーニングになります。名刺をいただいた直後の短い時間内に、自分の知っている知識を総動員して質問に結びつけるのですから。少し前にはやった「地頭力」の中に「フェルミ推定」というのがあります。例えば「松山市内に猫は何匹いるか?」という質問に3分以内で答えを出します。そのとき自分が知っている範囲の知識で論理を組み立てるのです。それとよく似ています。違いは答えが数字で無いのと、相手に答えてもらうことぐらいかな。

 これを「初対面コーチング」と命名したいと思います。(思いつきです・・・ふふふ。)未来に向かって、成功に関する方向の質問ですから、ほんとコーチングですよね。

蛍から思い出すこと

超介です。

6月4日の深夜、散歩をしていて蛍を見つけました。川沿いの土手を歩いていると、向こうのほうにスーと1,2匹飛んでいて、みていると、スーのあとに光が消えて、また間隔をあけてスーと光りました。こんなに早く、蛍を見るのは初めてなので、近くまでよってみました。小川の草むらに20匹以上の光が点滅しています。

小学生の頃、家族で蛍狩りに行きました。菜種の種をとったあとの枝を集めて箒状のものを作り竹さおの先に取り付け、それで蛍を絡めとります。水を散らした蓬の葉をいれたかごに蛍を入れておきます。
ほんの2,3日の命でした。1日だったかもしれません。

6月に入り、カリンの樹に青い実がなり、琵琶の実が色づいています。実は、今雨量が少なく、松山ではこのままだと、12日から夜間断水(深夜23時から翌日6時まで)が始まります。もう少しで入梅、年中で最も生き物達が活発な動きをする時期になるのですが。

そのような今の蛍であるので、余計に心を引きました。明滅する明かりを見ていると、ふるさとを思い出します。虫たちや、小魚、鳥、植物、石ころ等の自然と遊んでいた時期を。友達が少なく、口数の少ない子どもでした。親はそのことを気にかけ、様々な機会をつくってくれました。人前に出る機会、人と触れ合う機会を作ってくれたのです。小学校の先生も考えてくれていました。そのときの人達の気持ちをありがたくおもい出します。

小学生の私は枯れ梅雨の中を飛ぶ蛍のように、周りからはさびしそうに見えていたかもしれませんが、でも本当は生き生きと過ごしていたのです。人と一緒に遊ぶことよりも、自然と一緒に遊ぶほうが良かったのは、そのほうが未知の世界に出会える気がしたからです。ひとはつまらないと、思っていました。