受けとめられ方

 一昨日の火曜日、コーチング学習会を開催したいっすぅぃ・です。
場所は、地元四日市。私の所属する「みえコミ」では月に最低1回は
そのような会を開いてきました。

 開催する側にいると、受講する方々の受け取り方が気になることが
あります。
 何度か経験を積むと、何がそれを左右するのかを大まかにつかめる
ようになります。が、「人はそれぞれ」、感じ取り方は違います。そして
妥当なギャップがあったなら、修正したい。
 学習会・セミナーでの主人公は受講者。一喜一憂することはないけ
れども、出来るなら<いい感じ>を味わって欲しいなと考えています。

 私は、高校教員をしていますので、授業のことや普段の振る舞いや
接し方など、私個人に対しての受け止め方を色々と聞くことが出来ま
す。社会に揉まれていない高校生なので、辛辣な言葉で表されること、
言葉ではなく態度で表現されること、色々あります。
 ここでの主人公は高校生。ここでも、出来るなら<いい感じ>を、で
す。

 ここ10年ほどで大きく変わったことがあります。

 私は、どちらかというと<暑苦しい>人です。熱くあるし、行動する、
「わしゃ、止まると死ぬんじゃ」って位です。昨日、卒業生が来て語った
ことは、「授業中、よく歌ってたよね・。楽しそうやった」でした。
(そんなに、歌ってた?!)

 最近は<さわやかな人>と言われることが多くなってきました。年の
せいで、油っぽくなくなったのでしょうか、揉まれて洗練されたのでしょ
うか。「そうあれ」と生徒たちが導いてくれたのかも、です。
 でも、これって、<暑苦しい>と言われていた私が、望んでいた姿や
んか、と気付くのです。将来にこうあれと描いた姿。

 「受け止められ方」、振り回されることもないけれど、気には留めたい。
そう感じるところです。

よりピュアーに・よりクリアーに

三重県のとある高校で担任業務にいそしむいっすぅぃ・です。

 私の担任するクラスのAさんは、最近、保健室に頻繁に行くようになってい
ました。保健室に行っては、大泣きしていたようです。

 保健室から帰ってきた彼女に声を掛けるのはもちろんやっていたのですが、
ふと思い立って保健室にいる彼女に会いに行きました。教室に戻ってきた彼
女と、さほどの変わりはないものの、教室にいる時よりも幾分、疲れているよ
うに見えました。
 何事にも、時には負けん気を出して、しっかりとがんばる彼女なので、疲れ
ているのかな、と思いながらも、欠席しているのは体育の授業が多く、そのあ
たりになにかあるのかも、と保健の先生と話をしました。それが先週。

 今週の月曜日のことでした。保健室の先生に、中学3年のこの時季のことを
話し出しました。
 当時、友人とうまく行かずに一人ぼっちになっていたこと、そんなことを思い
出しながら、語ったようです。一年を経て同じ時季に行われるマット運動、それ
が鍵となって、封印していた思い出があふれ出して泣けてしまうのだ、と。

 今日、そのAさんと面談をしました。
 その時の自分のことをよく知る人はいない新しい世界、そこに期待ができる、
頑張りたいという気持ちを、まず確認。中学3年の秋以降には体育の授業には
参加していなかったことも話し、頑張っていたんだねと語りかけると、涙ぐむ彼
女。頑張ろうともがくAさんがそこにいました。母親や御祖父さんの期待を背負
い、頑張んなきゃいけない彼女がそこにいました。

 体育はそれなりにしておく自分自身と全ての教科で頑張る自分自身とどちら
が好きになれそう?と聞くと、どちらも同じぐらいって答えました。
 そして思い出しながら、体育の授業は参加していないから‘2’しかもらえない。
だから他の授業で‘5’が取れるように頑張った。と語る彼女。
 「それでOKやん。頑張るところで頑張ってるんやもんな」嬉しそうに笑う。
 「じゃあ、今回はどうして行こうか」これ以上はやらないと未履修になっちゃう
からまずいよなというラインを示し、そして、<これから>を考えました。

 マット運動以外は頑張る。マットのことは体育の先生と話をしたい。その体育
の先生と話をする場所に私にいて欲しい、とお願いをされました。

 話すことで、よりピュアーによりクリアーに、そしてより軽くなっていく彼女がそ
こにいました。

一票

 明日、文化祭を迎えるいっすぅぃ・です。
我がクラスは模擬店『揚げタコ』を行います。

 先週、学校ならではの話、<異装届け>の話し合いをしました。
クラスではTシャツを作成しました。それだけで1年5組とは分かるのですが、
本校では、「上はクラスTシャツ、下は○○」と前もって届けておくことになって
いるのです。

 司会進行は、クラスの代議員。
文化祭のことはいつも、決めなくてはいけないことや段取りなどを話すと、後は
代議員2人が仕切っています。最初こそヘルプを求めてきたものの、今では、
テキパキと自信を持って進めています。私のやるのは、ただ傍観。席は、代議
員の生徒の席に座ります。

 <異装届け>の採決の時には、私も手を挙げました。票は半々。
「下は制服か私服か」だったので、私服に手を挙げ、「制服だと、ある先生にと
っては良くても、ある先生とっては制服の着崩しにしか思えず、注意しなきゃと
か、面白くなくなるかもしれない。実際、みんなが注意されるかもしれない」と、
「先生はなんでこっちなん」と意見を求められたときに、答えました。

 「ふ・ん」という何人かの声があり、もう一度採決。
「先生の意見に何人か流されてるやん」と、ある生徒が発言したように<私服
優勢>に。で、そこで、制服派が意見を述べ、代議員が纏めつつもう一度採決。

 私の票が他の生徒と同じ“一票”としてカウントされ、その上に審議が深めら
れる。一学期の末に行われた保護者との三者懇談で、数名の保護者の方々か
ら、本当にクラスが楽しいらしくて、よく「ええわぁ・、うちのクラス」って言ってい
ます、と教えていただいていたのですが、そこからまた、成長しているようです。

追伸
 8月7日に前任校のクラブ卒業生が結婚式に招待してくれました。その代の生
徒とは、何度か飲んだりしているのですが、気付くと、みな「石田先生」ではなく
「石田さん」と、私のことを呼んでいました(笑)

重ねていく

 8月29日(日)に、演奏会を終えたいっすぅぃ・です。

 私の参加している“四日市風の谷ウィンドアンサンブル”の、恒例の夏の演奏会を、
29日に実施しました。早いもので、もう一週間以上経ってしまいました。

 早いもので、繋がりで、私がこの吹奏楽団に入って10年になります。入団の
年から、夏の演奏会は始まりました。ということで今年は第10回。これまでに
楽団を去った人たちも、OB・OGとして参加してくださり、いつも以上に賑やかな
演奏をすることが出来ました。また、ご入場いただいたのは861名。会場はい
っぱいのお客様。本当に楽しく演奏&MCが出来ました。ほんま、嬉しいことが
いっぱいです。

 今年の演奏会は3部構成でした。そして、昨年より、第2部は「語りと演奏」を
取り上げています。昨年は『スーホの白い馬』。今年は『100万回生きた猫』。

 100万年も 死なない ねこが いました。
 100万回も 死んで、 100万回も 生きたのです。
 りっぱな とらねこでした。

 100万人の 人が、そのねこを かわいがり、
 100万人の 人が、 そのねこが死んだとき 泣きました。
 ねこは、1回も 泣きませんでした。

で始まるお話です。

 昨年もそうでしたが、語りが入ると、演奏しながらの感情移入が何倍にもなり、
演奏しながら、泣いちゃうんです。でも、演奏に支障を来たさないように、泣きなが
ら演奏するんです。

 アンケートをみると、あることに気づきました。 年齢です。
 『100万回生きた猫』が良かったと答えた方々の年齢がグンと高いんです。長く
生きたから、人生経験を積んだから、わかる。そういう面をもったお話なんだな、と。

実り

 来週29日に演奏会をむかえるいっすぅぃ・です。

 毎年夏には、大きな音楽のイベントが2つ待ち受けています。
吹奏楽コンクール三重県大会:顧問をする学校の吹奏楽部で出場します。
四日市風の谷ウィンドアンサンブル演奏会:所属する吹奏楽団の演奏会です。

 吹奏楽コンクールは、あるテレビ番組で取り上げていただいていることも
手伝って、「吹奏楽人気」「吹奏楽熱」は沸騰中。お客さんもたくさん来場
されており、結果発表・講評の時間、会場の熱気はたいへんなものです。
 テレビでもあるように、大会は全国までつながっているのですが、地方
大会への代表から漏れる学校が殆どなわけです。

 今年度の我が部は、金賞・地方大会への出場はなしでした。

 結果はこのように、金賞・銀賞・銅賞の3つに絶対評価されます。また、
それとは別に、審査員のA+・C・の9段階に評価されたものを足していき
三重県では上位3団体が東海大会への出場となります。

 この絶対評価と相対評価というシステム、よく出来ていると思います。
音楽に点数を付けるのはいかがなものか?でも、コンクールなので点数を
付けて当たり前。競う必要もある。。。。。。
 よく考えられ、練られて来た結果だと思います。

 さて、次は私が舞台に乗る番。今日はホール練習です。
演奏会は、お客さんと共に在る時間が確実に存在し、それが演奏会自体を
創り上げていきます。そしてここには、相対評価はあまり好ましくありません。
<みんなでわっしょい>それを胸に、あと一週間頑張ります。

伸び率

 合宿真っ只中のいっすぅぃ・です。

 吹奏楽コンクールの三重県大会は8月10日。それに向けてまっしぐらの
合宿中です。これが終わると、ホール練習2日間、で本番を迎えます。

 実は、7月24日25日と、自身が参加する市民吹奏楽楽団の合宿を終え
たばかり。2週間が経っていません。プレイヤーとしての自分と指導者とし
ての自分の位置や疲れ方の違いを、確認する絶好の機会にもなります。
 その違いを感じる感覚、大事にしたい一つです。違いがないってことは
ありえない。でも、大きすぎるのはうまく行っていない証拠、そんな風に感
じて、立ち位置を決めています。

 で、本題の合宿。 へとへとヘロヘロになりながらも伸びていく、頭は冴え
ている。一つの集団の中にいて、同じ食事をし、同じ場所で同じ時を過ごす
ことも手伝い、人も音楽もぎゅっと一つになっていく。
 私は一緒にいて、大きな喜びと手応えを感じます。 なんだか本当に燃え
ている、『青春』です。

 楽鬼さんの参加されている「合宿」も、こちらの合宿も、<伸び率>という
ことを視点に考えたとき、すごい<伸び率>、「変身」と言ってもいいものな
んだろうなぁ、と思いながら、また練習に向かうことにします。では。

名古屋に行ってきたぞぉ・い

 車を運転しながらおにぎりをほおばって、幸せを感じるいっすぅぃ・です。

 何もないわけではありません。
名古屋市立原小学校へ現職教育(校内研修)として「教育コーチング」いっすぅぃ・
をお招きいただきました。20日、火曜日のことです。

 その日は、私の勤める学校は夏休み平日の1日目。進学課外の初日ということ
で、朝からバタバタ。講座内容はもうすでに決まっていたけれども、印刷機の調子が
思わしくなく、またバタバタ。そして、案山子さんと待ち合わせをしていた地下鉄の
原駅へビュンと。
 お昼は、途中の大山田SAのコンビニで購入したおにぎり。それをほおばりながら
幸せを。「こんなに人の役に立てて」「生きてるっていいなぁ」ひしひしと。

 <小学校の先生にはまじめな方が多い>という、世間一般に言われることを超え
て、真正面から講座に参加していただける方ばかり。案山子さんも“おっ”と思われ
たようです。今回、間に入ってくださった先生の思いが充分に伝わっていることを感
じながら、講座を終えました。

 最後に、アンケートを手にして、質問に来て下さった先生がいらっしゃいました。
素直に教育コーチングの良さを味わい、でも、それでも、手に負えない子どもがいる、
どうしたらいいんだ、というお話でした。

 本当に嬉しい時間でした。
そんなに重い思いを抱えて、私のところに歩を進めて、打ち明けてくださった。その
時には、時間をあまりとることが出来ませんでした。2回目、リクエストにお応えでき
るように準備をしていきたいと思っています。次は9月7日です。

アンサンブル

 トランペット・プレーヤーのいっすぅぃ・です。
一昨日の7月4日には、四日市市でアンサンブルの演奏会を催しました。
お客さんは150人前後。ほんわかとした、とても素敵な演奏会になりました。

 このアンサンブル集団(トランペットアンサンブルMIE)に参加しているのは、
トランペットを指導しているプロの方や、アンサンブルで全国大会に出場する
人から私のような大人になってから教わるようになった人まで、技術にかな
りの開きがあります。でも、楽しい。だからこそ、楽しい。
 また、普段の活動をしているのは、それぞれが在籍しているあちこちの市
民楽団で、月に1度・2度集まって、この演奏会に至ります。

 いやぁ・、さすがに、「追い付いていかないと・」というプレッシャーもあり、
むちゃくちゃ練習しました。舞台では過大な緊張もなく、練習した分の成果も
出せました。もちろん、打ち上げは大盛り上がり。

 「アンサンブル」は、女性はもちろんご存知でしょうが、「組み合わせ」という
意味です。一人(ソロ)ではなく大勢(合奏)でもないところに魅力があるのかも
しれません。聴いてくださった方には、人間味、お互いが仲良しなのがすごく
分かるし、性格までもが伝わってきた、とおっしゃっていただいた方もいます。

 いろ・いろな人がいる、そして組み合わさって。。。それこそ人間、ですね。
そして、ここでも、『4つのトライアングル』。関係性に大きく見て取れ、舞台でも
見えてくるものなんですね。

岐阜へ行ってきたぞ・ぃ

 昨日6月20日、岐阜へ行ってきたいっすぃ・です。
岐阜へは、スキーや吹奏楽関係でよく行くのですが、今回は「教育コーチング」
のことで、です。

 場所は、岐阜市のJAぎふアグリパーク鈴ヶ坂にて、「パパママコーチング 親力
向上セミナー(講演会)」を行いました。岐阜青年会議所からの依頼です。

 呼んでいただいたのは、『親子ふれあいスクール』・自然の中で親子が協同
体験を行うことで、家族や自然を慈しむ心を育み、すべての人やものへの感謝
の心の大切さに気づく・という取り組みの中で位置づけられたものです。
実際には、参加される親子で、田植えをして収穫して料理をする。その間、子ど
もたちは自然や稲の勉強をし、親たちは「パパ・ママコーチング」を学ぶ。
今回の講演会は午前に開かれたのですが、午後は器つくりをするということで、
スタッフは大忙しのようでした。

 会場が体育館?!のようで、どんな風に着席されるのか“?”、声はどんな風に
響くのか・届くのか“?”。でしたが、岐阜青年会議所の方々(以前の名古屋
ご参加いただいていたこともあり)の笑顔で、ホッとでき、暖かさを感じるなか始
めることが出来ました。そして、参加者の大きな頷きや笑顔笑い声に手応えを
感じ、案山子さん、がまちゃん、かずこさん、ほっしー、そして案山子さんの友人
の鳥さんに助けられ、無事終了いたしました。
 で、その後には、喫茶店でかずこさんの独演会?! いや、皆での語り場となりま
した。

 今回の参加者は160名。引き続き第2段として10月31日に実施されます。
その日の午後には昨日作成した器で、それまでに育てたお米でカレーライスを
食べるようです。親力が向上した保護者と「自立」へ歩みだしている子どもたち、
想像するだけでわくわくしてきます。

 大変な取り組みだと察するのですが、ぜひ「明るい豊かな社会」の実現、そし
てそのための「ひとづくり・まちづくり」、これからも応援したい取り組みです。

細い線 その2

さてさて、昨日の続きです。 いっすぅぃ・です。

私には3歳下の弟がいます。
私が6歳、弟が3歳の時のことでした。

夏の夜のお風呂上り、千葉に住むおばあちゃんからもらった浴衣を着て、
家から外へ出たときです。
狭い路地を挟んだはす向かいのお宅で、花火をしていました。

まぁーくんとたぁーくんもやる?
と誘われて、花火をもらい、そのまま自分の家の前に歩いて来ました。

風の強い日でした。

「猛、すわりぃ・」と促したときのことです。
しゃがもうとした弟は、手に持った花火を自分の方に向けてしまい、火が
浴衣に着いてしまいました。

一気に燃え上がる浴衣、弟。

家の中に走りこんで、「猛が・っ!」と叫んだのですが、親が外を見ると、
私の後ろのガラス戸はきちんと閉められている。
外にはボウボウと上がる火が見えたそうです。

私は、そのとき、「あついぃー」と言いながら、仁王立ちしていた弟のこと
が忘れられません。

弟は、一命を取り留めました。 全身にやけどを負ったまま大人になりま
した。

レイの弟が、遊んでいるときの事故がもとで目の前で亡くなった。そのこ
とを知って、弟と自分のことを思い出しました。
そして、生と死の間に横たわるラインってなんて細いんだろうって感じた
のです。

そして、子どもの頃って、この“細い線”は一段と細い、そんな気がするの
です。