児童文学のノーベル賞

うちのフリースクールに通う男子が『獣の奏者』というファンタジー小説にはまっていると言って、熱っぽく語ってくれた。そして、全8巻の最初の2巻を貸してくれた。特に1巻は“泣ける”と言うのだ。
生徒と同じ世界を共有したくて読み進めた。
確かに面白い、描写が目に浮かぶようで、良くできた話だと思って読み終えた。
しかし、“泣く”ことはなかった。
近頃は加齢と共にめっきり涙もろくなり、保険会社や製薬会社のCMでもうるうるすることがあるのに、泣けなかった。
何か純粋な子どもの心を失ってしまったようで淋しいような残念なような気がした。
2巻読み終えて生徒に返したら、3、4巻を持ってきていた。
ここのところ毎晩読んでいる。泣きはしないがすっかり虜になっいる。
就業時間中にまで読みたい衝動にかられる。
さすがは史上二人目の国際アンデルセン賞(児童文学のノーベル賞)作家だ。
そんなことも知らずに夢中に読んでいたが、かなり以前からアニメ化されたりした話題作だったようだ。
でも、アニメではなく原作から入って良かったと思っているし、全部読み終えるまではアニメは見ないようにしようと思っている。もうすでに自分の中に出来上がってしまった世界を壊されたくないので。null

失敗マンダラへの道

皆さん、こんにちは。大学院生の教育コーチいっすぅぃ〜です。

 今日は、昨日の続き:!!: 会いたいかった先生に会うことができた、というお話です。

 先生のお名前は中川正。地理を研究されている先生でした。私の大好きなニュー・オーリンズの近くにあるバトンルージュにある「ルイジアナ州立大学」でも、長い間研究を続けていらっしゃったようです。 1時間ほどのお時間をいただけました。その中には、本では知れないことも沢山うかがうことができました。

 そもそも、このような研究をしてみようと考えられたのは、各大学で「アクティブラーニング」を推進している先生方の専門分野が様々だったと、いうことがあるようでした。 しかし、これも逆転の発想の発端になったようで、「授業を良くしたいという思いは同じ」ということから何かできるだろう、とも考えられていたようです。 そんな折、先生の頭に浮かんだのは『失敗学』という学問もあり、お互いの学びを深めていくことができるんじゃないだろうか、というお考えに至ったようです。

 その研究から、昨日もご紹介した『アクティブラーニング失敗事例 ハンドブック』『インターンシップ失敗事例ミニハンドブック』、また溝上慎一先生が監修された「アクティブラーニング・シリーズ」の第7巻に繋がるわけです。
 この『失敗学から学ぶ大学教育改革 : 中部圏の地域・産業界との連携を通した教育改革力の強化』(中川, 正; 亀倉, 正彦; 成田, 暢彦; 須藤, 智; 川島, 一晃 大学教育学会誌. 2014, 36(2), p. 30-33.)はたいへん示唆に富んだものとなっています。

 面白いこともうかがいました。この研究を通して研究分野の違う先生方がお話を重ね、「こういう風にしていくといいね」と考えたことが、教育(心理)学の分野の先生には、「そうです。そこにはこんな先行研究やエビデンスがあります」といった教えを受けることができた、ということでした。それぞれに各々の叡智があり、またそこに深みを増していく、そんなことを実感をもって知りました:**:

 中川先生の考える「授業論」「授業者」といったお話もうかがうことができ、充実した1時間となりました。中川先生、ありがとうございました。 また、学びに感謝です:heart:

Honesty is my policy!
いっすぅぃ〜でした。

失敗マンダラ

皆さん、こんにちは。大学院生の教育コーチいっすぅぃ〜です。

 先週、大学院に入学して探していた人、その方にお会いしてお話しすることができました。
そのお相手は『アクティブラーニング失敗事例 ハンドブック』を作成した先生。

 昨年の4月、入学して何をしたいか、の答えは「コーチングのエビデンスをとる」は当たり前だったのですが、他にも「第2言語習得理論を学ぶ」や「アクティブラーニングについての知見を深める」でした。そんな時、以前から目に留めていた「アクティブラーニングの<失敗マンダラ>」。その研究の切り口が斬新だなと感じ、お話をうかがいたいなと思い、また自分自身の研究について何かアドバイスの様なものをいただけないかと思っていました。

 そんなこともあり、入学してから、「どの先生が関わっているかご存知ですか?会ってお話をうかがいたいのです」と様々な先生にお尋ねをしました。ですが、会う先生尋ねる先生は、「知らないなぁ」「きっと○○へ行けば、分かるかなぁ」といったお答えばかり。研究者って同じ大学でも分野外のことは分からないもんなんだなぁ、総合大学ってほんとにいろんな分野があり、自身の勤める大学であっても知らないことが多いんだろうなぁ」なんて感じ、そのうち会えるかな、と忘れかけていたことでした8-)

 2月の頭に、親身にしてくださっている先生が『協同学習と動機づけ研究会』というものを立ち上げ、そこへ参加したときのことです。そこへ参加した先生にも、「ご存じないですか?」と訊いてみました。すると、「中川正先生だわ」と、お名前と所属をばっちり教えていただけたのです。

 あとは、この<所属大学の学生>という身分もあり、お約束をとることができ、お話をうかがうことができました:heart:

ここまでで、結構長くなりましたね。
ってことで、続きは明日:!!:

Honesty is my policy!
いっすぅぃ〜でした。

2本、どうだ!

 皆さま、おはようございます。 授業のことで頭がいっぱいになる、教育コーチのいっすぅぃ〜です。

新年から、皆さまの思考を進めるであろう動画を2本、ご紹介します。

 1つ目は、もう既にご存知かもしれませんが、『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『シッコ』など、アメリカの社会的問題を斬り続ける、マイケル・ムーア氏が監督した『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』というなんともおっかないタイトルのドキュメンタリー映画からの映像です。 映画は2015年にアメリカで公開されています。

「フィンランドの教育」
アメリカの教育、それに追随している日本の教育にとって学ぶことが。

 2つ目は、アクティブラーニング型の授業をする我々に、大いに参考になるものです。 ある研修会で、友人の先生が「私にとっての【アクティブラーニング型授業】はこれです」と紹介されていたものです。
その方や私は英語の教員ですので、「英語の使い手となる」というのは大きな目標となります。 まさに、これはその点を突いたものです。

「へんしんバイク」

 ではでは、今年も大いに学びあっていきましょう:heart:

 Honesty is my policy! いっすぅぃ〜でした。

きみの友達 You've got a friend

 皆さま、こんにちは。 教育コーチのいっすぃ〜です。

 日本青少年育成協会といえば:!!: この日曜日(10月23日)に『教育コーチングをベースとしたアクティブラーニング実践フォーラム』を京都大学にて開催いたしました。
ご来場いただきました方々、ありがとうございました。 皆さまのご協力、お心遣いもあり、すばらしい催しとすることができました。
本来なら、ここで、こんな内容で・・・なんてすべきところかもしれませんが、今日は、私は私なりに。
総括は、どなたかお願いね8-)

 今回は、その中でもお話をする機会をいただいたのですが、セミナーのトレーナーとして、授業のティーチャーとして、参加したときのお話しを、私なりに。

 セミナーや授業の導入では、【自己紹介】というものを行うのですが、このことがその後のことに大きく影響をしてくると思っているのです。
このものの数分にどうやって<ラポール>を作り上げるのか。 <ラポール>ですから、心と心の架け橋。安心安全な場つくりなんですね。

私の大好きな曲の1つに “You’ve got a friend” という曲があります。
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  ♪あなたが落ち込んだとき、誰かが必要なら、
   私の名前を呼べばいいから。いつでもくるから。
   私はあなたの友人なのよ♪
と歌います。

 <名前を呼ぶ>ということにはとても多くのことが隠されていると思うのです。

名前を呼べば来てくれる「友人」がいる。 名前を呼んでいい「友人」がいる。 「名前を呼んでくれる人」がいる。 「だからこそ私はここにいる」。

承認して、承認されている。 生かし生かされてるんです:oops:

授業の冒頭に、いつも私がみんなを呼ぶ。 誰かが私の名前を呼ぶ。 生徒同士が生徒同士で名前を呼ぶ。
そして、授業の場が変わる。 景色が変わる。

 今回のこの記事はいっすぅぃ〜カテゴリーに入れずにアクティブラーニングのカテゴリーに入れている。 それはそのような理由からです:wink:

  Honesty is my policy. いっすぅぃ〜でした。

「おいしいところ」を奪ってはいないか

 皆さま、おはようございます。 大学院生の教育コーチ、いっすぅぃ〜です。
現在、各学校では「教育実習」の期間にしているところが多いですね。この大学4年生というと、私が担任をした生徒たちになります。ということで昨日、教育実習生の授業、また別の先生方の授業を見せていただく機会をえました。

 懐かしい面々に出会うことができ、また成長ぶりもうかがえ、まずは本当に嬉しかったです。私のことを覚えていてくれただけでなく、私の授業も覚えていてくれました。そう、あの栄えある「全国教育コーチングフェスティバル2012 教育コーチング実践成果コンクール(教育コーチング大賞) 個人部門 最優秀賞」をいただいた時に使用したもの、インタビューに答えてくれていた生徒も教育実習生の1人でした:heart:

 さて、今日のブログは、授業を見て気づいたことを、ぜひ皆さんと共有したいなと考えたからです。

 授業をみていると、プリントの答えを解説しながら板書していく授業、教科書のポイントを板書していく授業、が多いですね。ほとんどがと言ってもいいくらいです。で、ふと気づいたわけです。

 「おいしいところ」を奪ってはいないか:**:と。

 プリントに答えを入れていくプロセス、教科書をノートにまとめるプロセス、ポイントを把握して整理するプロセス、それらこそが学びであって、いわゆる【足場】をつくる作業:!!:
 このプロセスを奪ってはいないか、と。

 このプロセスが楽しいと思えるのが良い授業、この【足場】を自身のものとしてそこからジャンプするもう一つ別の楽しいプロセスを提供しているのが良い授業、とすると、どんな可能があるか。

 しっかりと語り、私が帰宅したのは12時45分:wink:
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 みんないい先生になって欲しいなぁ。

新年度の一歩

 皆さん、こんにちは。新年度になりましたね。 
「明けましておめでとうございます」とでも言うべきところでしょうか(笑) 
この4月から大学院生になった教育コーチのいっすぅぃ〜です。

 巷に、アクティブラーニング型授業の<やり方>に関心が集まり、「そもそも」が忘れられているからでしょうか。 
少し前から、「アクティブ・ラーニングの根源的な目標は、『アクティブ・ラーナー』を育てることだ、と強調して言われるようになりましたね。
 でも、まぁ、これは当たり前のこと。 教育コーチングをベースとした「アクティブラーニング実践講座」に参加された方なら、何を今更、とさえ感じていることでしょう。

 教育コーチングの目的は、執者(たぬき)を育てることですから:!!:

 これこそが、アクティブ・ラーニングのベースに教育コーチングがある<真骨頂>だと捉えています。

 さて、この新年度授業から、どんな授業をやろうかなぁ〜、なんて考えています。
特には「学習目標・指導方法・評価のあり方」のますますの一体化を図りたい、と企んでいます。
 この評価、特に形成的評価(学習のプロセスで行われる評価)には、これまでリフレクション・シートを使っていたんだけれど、より進化したものにしたいな、と。で、リフレクション・シート(改訂版)を作成もしました。
 このリフレクション・シートが充実していれば、授業者の私にもより鋭いフィードバック、生徒たちの学習にもより良いフィードバック、そして承認ができるんですものね。 
これまでの授業でのリフレクション・シートは、本当に楽しく、私の授業力を上げてくれたと感じています。 
だからこその改訂:heart: 進化の、意味のある一歩を踏み出しました8-)

相互ノートチェック

 皆さま、こんにちは。三重県の公立高校で教員をしている教育コーチのいっすぅぃ〜です。
三重県では明日が高校入試。 一方、高校では最後の試験を終え、学年成績をという時期です。
皆さまのところではいかがでしょうか。

 「アクティブラーニング」では評価/ルーブリックを生徒/受講者が理解する、つまりは目標を見定めることが重要となります。ということは、それらを最初に提示しておくことが要だということです。
 その観点に立った提出物(今回の場合はノート)のチェック方法を紹介します。

 まずは以下を板書してください。 もちろんA/B/Cは最初の授業で知らしておく必要があるでしょう。
ちなみに私の勤める高校では、ノートに「英文とその和訳」は必ずという取り決めがありました。よって、以下のような基準としました。

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 < 相互ノートチェック > 教科書該当範囲 p.○○ 〜 p.○○

A::Bにプラスして、授業の板書、自分で調べたことが書いてある
      プラス部分が5つ以上ある→A+
      少しはある→A−
B:本文書写とその和訳が書いてある
C:未完成の部分がある
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 そして手順は以下のように進めます。
 1. グループの中央にAさんのノートを置く
 2. グループのメンバーが意見を出し合う
 3. 「Aさんのノートの評価は[A/B/C]です」と合意を形成
 4. Aさんは不服があれば説明をする、なければその評価となる
 5. Aさんが「私のノートの評価は[A/B/C]です」と言う。

 これで、授業者も生徒自身も周りの生徒も納得のいく評価ができます。 そしてまた、「次はAを目指すの?Bを目指すの?」と確認を取るだけで、その生徒がどのように授業に臨もうとしているか、ノートというものをどう見ているか、授業をどう見ているか、が分かる糸口やその生徒のやる気アップにつながるキッカケがつかめます。

 皆さまのご意見もお聞かせください。

教育コーチングとアクティブラーニングとの繋ぎ目、役割

皆さま、おはようございます。 ますます、アクティブラーニング型授業にはまり、あぁでもないこうでもない、こうしてみようこうデキルと、楽しい日々を過ごしている教育コーチのいっすぅぃ〜です。

先週の日曜日、1月31日に名古屋のとある会議室で、教育コーチが集まり『ガチンコミーティング2016』が行われました。
そこで、ある程度でき上ってきたものの1つがこれです。

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教育コーチングとアクティブラーニングとの繋ぎ目と役割がモデル化されたものです。

まずは?の【繋ぎ】がうまくいっているか を確認します。
 うまくいっているのが「教育コーチングをベースとしたアクティブラーニング」
 そこには「あり方」があります。だからこその授業が実践できます。

つぎに?の矢印が進んでいきます。【深い】あり方となっていくのです。
 大きく深いあり方とともに、より深い「教育コーチング」の実践力を見につけることで、より充実したディープアクティブラーニングが実践できるようになります。

 ここまでは、ある意味「うちわ」でできるのかもしれません。我々が目指したいのはこの先です。

これから先、
 玉石混交としている「アクティブラーニングA〜D」にも?(繋ぎ目)を、ぜひ提供したいのです。引き受けたいのです。日本中の授業が笑顔であふれるように。
 つまりは、すべての「アクティブラーニング」が「教育コーチング」を土台とすることで世界が変わる。そういいった貢献の仕方を視野に入れて活動したい、ということです。

 さあ、<授業で笑顔>を広げていきましょう:heart:

AL型授業(演習)のまとめ

 みなさん、こんにちは。 公立高校で英語教員をしている教育コーチのいっすぅぃ〜です。 私は主に3年生の授業を受け持っていることもあり、この1週間で「最後の授業」を迎えたクラスも幾つかあります。

 そこで、板書したのが以下です。 そして、「今、どこにいますか」と質問しながらファシリテートしました。

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 授業の最後3分間で、この1年間の授業を振り返りました。

 ちなみに、私の認識では、これまでの授業だと、教師から解説が加わりながら?から?に飛ぶ、それで終わり。 あとはテストで知識・理解が定着している?!かの確認が行われる、ととらえています。

 そんなことを生徒には話しませんが、私が話したのはこんなことです。

 1年間、ありがとうございました。 ところで、この板書がこの授業で行ってきたことです。 今日はそれを板書して、明確に「今、自分はどの部分にいるか」を意識しながら授業を受けてもらいました。 これがこの授業の型ですね。
 そこで、質問。 みんなが会社で働くようになって求められるのはどんな力だろうか。
 この図の通りのことを求められるんじゃないだろうか。 まずは、自分の解答・意見を持って、プロジェクトチームや部署で話しをする。 納得解を得て動く。 失敗をするかもしれないけれど、またやってみる。 後輩が来たら、教える。そしてまたそこから学ぶ。 
 この授業でやってきた。 だから、大学のゼミや授業でも、社会でもうまくやっていけると思います。 期待しています。 また、会いに来てください。 では、終わります。