苦手なことに取り組む方法(その6)

 超介です。
 苦手なことの学びは、長続きしません。しかしながら、5分間だけの内容なら、あるいは一日に1問だけなら、いやにならない内容、時間、量であるのならこなせることがあります。それを始めます。条件は毎日継続してやることです。そのうち日々の作業は習慣化してきます。「できない」という無意識の中の固定観念は揺らぎ希薄になります。
 ある時点で、作業内容の見つめなおしを行いまたそれを継続していきます。そうやってギヤチェンジを行いながら持続させていくときに無意識の中の「できない」は消えていきます。最初は、細心の注意を払ってできることから始めればよいのです。教科の内容に限らず、様々な人生の有用な習慣は、そのように始めることができます。
 このできることから始める習慣を継続させている、すばらしい実例を沢山見てきました。そのうちの2例をあげます。
 それはある塾生のノートです。学校の先生の指導でしょうが、宿題・課題を必ずノートに書いていて、それをいつも見ながらこなしています。おそらく、当たり前のように多くの学校で指導されているのでしょうが、できたら自分でチェックし、感想を書く、それを先生が毎日読んでコメントを入れる、それが習慣化していました。その生徒は様々な面で力を蓄えていきました。
 もう一つは、受験生での例です。ある科目の得点が平均の半分程度の生徒の例です。苦手科目の答えをノートに写すことから始めて、クリヤーしていった例も見たことがあります。生徒自身ができることとして見つけて始めたことでした。そして、基本的なことから質問をし、学習を進めていきました。私が用意したのはたっぷりの時間、そして質問に答えることだけでした。起点は自主性です。それをはぐくんでいくときに有用なのは自己承認です。
 このように人が変わっていくときに、強制をすることは効果をなさないばかりではなく、有害になります。
 作業を継続させていための仕組みは様々な書籍の中にも、偉人の伝記にも、あるいはネット上にもヒントがあります。あるいはコーチングを受けてそれを導き出すこともできます。
 エジソンでもビルゲイツでもあるいはイチローでも世界で活躍している人たちは、どの人も生まれつきの才能も少しはあるかもしれないですが、その抜きんでた頭角を支えた、あるいは育んだのは他を圧倒する努力、トレーニングの量であることは間違いないと思います。一つの、基本スキルを身に着けるまでの時間は、才能の差が寄与するところが顕著かもしれませんが、そこからはそこにどれだけの時間、エネルギーを投資しているかの違いです。

One thought on “苦手なことに取り組む方法(その6)”

  1. キヨシです。
    本人が自分事として捉えて
    自ら行動するかどうかですね。
    我々はその行動する力を
    引き出す役割ですね。

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