メールが来た

たびし@小山です。

私が高校の教師になって2年目に担任した生徒、M紀からメールが来た。
「先生げんき? 今日S村ちゃんに会ったよ。覚えてますか?」
今年彼女らは37歳になるはず。

可愛らしい高校1年生の坊ちゃん嬢ちゃんたちが、いまやあらふぉーの父さん母さん。

20年前・・・、今の私なら絶対にやらないかかわりを生徒たちにしていた。
それが教育だと信じて。
全身全霊でかかわった自負はあるが、今思えば詫びたくなる行為は数知れない・・・。

あの子達は、
「先生、今は偉そうに教育語ってるけど、うちらにはひどい教育してくれたよね」
と私を責めるだろうか。
「いいの、いいの。先生も若かったしさ。一生懸命やってくれてたんやから」
と許してくれるだろうか。

きっと後者だ。あの頃から、私なんかよりずっとずっと大きな心の持ち主だった。あの子達は。
そんなあの子達に甘え、教師として、人として育ててもらった気がする。

やっとそれが見えるようになった私、もうすぐ45歳。
「教育コーチ」を名乗ることのプレッシャーを改めて感じるこのごろ。

4 thoughts on “メールが来た”

  1. ○そらです。
     
     「うん、うん」とうなずけます。
     そして、自分に重ねています。

  2. たびさんの日記を見て、
    自分自身も10年前に担当した、これまでの教員生活の中で、
    もっとも濃い関わりを持った子どもたちのことを思い出しました。
    今思い出すと、あんなこともできた、こんなこともできた
    あんなことしなければよかったの連続。
    でも、持てる力を出し切っていたという感覚は残っています。
    そして、とても大きな快い思い出として、私の胸に刻み込まれています。
    多分、彼らの心の中にも。
    ああ、何か、いい気分だ。
    たびさんありがとう。

  3. おかです
     
     20年ぶりのメールが来る。
     そのことに
     たびさんの当時の熱血ぶり、その裏にある情熱と愛情が
     生徒さんたちに伝わっていたことがよく分かります。
     
     指導の仕方そのものではなく
     根っこにあるものと信頼関係
     それが相手に伝わっていることが大切だなぁ、って思います。
     
     ありがとうございます。

  4. キヨシです。
    自分のことではなくて、相手のことを想い、
    そして、自分よりもどんどん成長して大人に
    なっていることに心から喜べる。
    もちろん、先生に会って良かったと
    みんな思っていると私は思いますよ。

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