「教育コーチング」は、人が相手のやる気と能力を引き出し、自立を支援する教育メソッドです。
「改めて学ぶ必要なんか無い。私は『相手のやる気と能力を引き出す』ことをやっているし、『自立を支援』している」・・・そんな思いに至られる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしその実、「相手にやらせる」行為であるケースが少なくありません。
“education”の語源は“educe”(潜在しているものを引き出す)です。これを「教育」と訳し、多くの指導者や保護者が「教える」ことこそが自分の責任だと理解しています。
その責任を果たそうとして“teach” (教える、教授する)に偏重し、さらには“ram”(押し付ける、詰め込む)や“control”(支配する、統制する、操縦する、制御する)、“manipulate”(巧みに扱う、操る、小細工を弄する)、さらには “force”(強制する、しいて…させる、力ずくで壊す、強奪する)を行いがちです。
今一度動詞を並べます。
教える、教授する、押し付ける、詰め込む、支配する、統制する、操縦する、制御する、巧みに扱う、操る、小細工を弄する、強制する、しいて…させる、力ずくで壊す、強奪する—さてこれで、教育を受ける子どもは、青少年は、欲しい成果を手にできるでしょうか。例えば志望校合格、短期決戦勝利などは可能でしょう。しかし、教育が本来目指すべき「自立」からどんどんかけ離れていくと言っても過言ではありません。
“educe”(潜在しているものを引き出す)の技術は“teach”(教える、教授する)に比して抽象的です。それだけに個々の“educe”のノウハウは可視化・共有化されず、暗黙知になっています。「子どもたちの学習意欲に火をつけたい」「青少年の生きる力を育みたい」と願いながら、その方法論を十分に持ちえていない指導者の方、保護者方が数多いのではないでしょうか。
これから学んでいただく「教育コーチング」は、まさにこの“educe”を具体化したものです。青少年の指導に、社会人教育に関わられているすべての方々のOS(基本ソフトウェア)として活きるものと確信します。
・・・今、ECTP各講座テキストの改訂作業を行っています。
その冒頭に置こうと考えている文章です。
書いてみて思います。
まだまだ僕は“ram”や“control”や“manipulate”をやっている。 “force”さえやっているかも・・・。
そして僕の回りにも、まだまだそれらのコミュニケーションがあります。
僕は、Coachであることを追求します。
皆さんも、どうぞCoachであってください。
子どもたちの未来の為に、この国の未来の為に、教育コーチングを身につけてください。実践してください。
一緒にやりましょう!
私の切なる願いです。
○たびしさん
私はこの数日、この10ヶ月の実践を振り返って
レポートをまとめています。
まだ、途中です。いくつかの柱が見えてきます。
その中で、やっぱり大事だなあと思うことは、
信頼関係を築くためには、信頼すること。
信頼するためには、3つの信念を持つこと。
そして強力なコントロールしてやろうという意識に
気づいて、捨てること。
改訂、楽しみにしています。
たびしの文章を読むといつも感じます
簡潔で具体的
無駄がない―これ以上削れる言葉がない
それと、言葉にしてみることの大事さ
そうか、暗黙知という言葉があるのですね
言葉にすることで自分でも気がつくことがあります
わたしも年をとってきて
『子供たちの未来のために、この国の、そして世界の未来のために』
という気持ちが実感として迫ってくるようになりました
わたしもなにか働きができるよう
コーチングを学び、身につけ
coachであることを追及していきます