ウチのフリースクールには、個性豊かな中学生が5人いる。学年(学力)も性別も違う。そんな5人が楽しく学べる工夫(教材研究)をするのが楽しい。
先日も「OIOI」(丸井)の地下食料品売り場で買物をした時にもらったレジ袋を見て、「これはウケる!」と直観。
早速、翌日の国語の導入に使用した。「イラストの部分を正しく直して漢字を完成させなさい」という問題にした。
皆、「なんとなく分かるけど、どんなだっけ・・・」と頭を絞っていた。この懸命に考えるプロセスこそがアクティブラーニングの真髄ではないかと思っている。頭脳に汗をかくほどに頭脳がアクティブになっている様子がうかがえる。
ヒントを少し出すとそれはさらに促進され、ワイワイ言いながらプリントを仕上げていった。最後に、その漢字の下に書いてある英語を皆で音読して終了した。期せずして英語の勉強もできた。
次は、これを利用してデザインの勉強もしようと考えている。
こうして振り返ると日常の中で教材になるものが転がっていることに気づく。日々是教材である。
月: 2019年2月
教えれば、二度学ぶ
当フリースクールでは数年前からアクティブラーニング型で学習している。
そのスタイルで学習してきた中学3年生2人が今年高校に進学し、当スクールを卒業する。
今、その2人の姿勢は一緒に学ぶ2年生や1年生に引き継がれようとしている。
まず、自らで考え、それを小グループで話し合い、全体に発表(プレゼン)して、最初の自分の考えをふり返って発展させていく。このサイクルで学習を続けている。教師は「教える」を手放して「寄り添う」。
学年(学力)、性別が違っても、対話しながら学習することで、「そんな発想があったか!」と、個性や多様性を認め合うことができる。また、「教えると二度学ぶ」のことわざのとおり、他人に教えることで、「分かったつもり」だった自分に気づけたり、学びがより明確になったりする。
このような良い伝統を後輩たちにも受け継いでほしいと願っている。