みなさま、おはようございます。 三重県の公立学校で教員をしているいっすぅぃ〜です。 本年度は学年の主任を任せていただいています。
この<学年主任>という役職、生徒との距離感が近すぎず遠すぎず、生徒とコミュニケーションを取るのにちょうどよい距離感だなと感じることがあります。先週もそんなことがありました。
月曜日のことでした。職員室の片隅にある小部屋で、担任の先生となにやら話し込んでいる様子でした。涙声の生徒の声も聞こえてきました。ちらっと見える担任の先生は、なんだか少し疲れている様子。時間を確認すると、1時間半程になっています。
担任の先生が少し席を外した際、「少し入りましょうか」と聞いてみました。
「長くなったので、そんなには長くしたくないのですが。入ってもらえますか」と。
「ほんの少しでもいい、何が出来るかを一緒に考えたい」と前置きをして、<どうしたいのか>を中心に話をどんどん聴きました。でも、イケてない、出来ない、ダメだに戻っていきます。その度に、「何が出来るか」に戻ります。話はぐるぐる回っているようでいて、少しずつ進展を見せます。その生徒の顔は明るくなっていきます。『変わりたい』という言葉を残して、その日は終わりました。
その日はそんなにじっくりとは時間を掛けませんでした。当然、何かがあることを期待して
次の日の朝、ショートホームルームにて、その生徒はイヤホンをしていたようです。周りの仲間たちも少し奇異な目で。『変わってやる』の始まり そのまま、授業も同じようなことを続けていたようです。
とうとう、4時限目の授業後、授業担当の先生に連れられて職員室に来ました。
5時限目、担任の先生と話をしているのを見つけました。
「入りましょうか」と担任の先生に問うと、「なんだか授業に出たくないと言うんですよ」との返事。
「僕は普通じゃないんです」から始まり、小学校の時に精神科の病院に入院をしていたこと、その病院から通学していたこと、その病院に居たくなくて心の底から退院したかったこと、そんな生活をしていたら病院に戻すよと今現在母から言われていること・・・。いろいろと話してくれました。
「普通ってどんなこと?」「“普通”の幅はこのソファーの幅とそちらの幅とどちらに近い?」「その認識は変えられるもの?」・・・。「本当にしたいことは何だろう」・・・。たくさん聴きました。
そして【ポジション・チェンジ】 今の君はどんな状態、なんて声を掛ける・・・。
で、どうする? 「教室に戻る」とそそくさと戻っていきました
木曜日、帰り際のその生徒に会ったので「どんな感じ?」と聴きました。
「あの<幽体離脱>が効きました」 「ほんと、感謝してます」
役に立てた、そんな風に感じ、またやる気が出ました