小樽のにこちゃんです。
1月18日、大学入試センター試験の初日。
まだ仕事中の夕方に珍しく息子からのメール。
「こんなにバカでごめんなさい・・・」
あらら・・・
そして翌日の二日目終了時にも・・・
「ホントにバカでごめんなさい・・・」
緊張して力を発揮できなかったこと、
周りの人たちが「難しくてできなかった〜」とヘラヘラしているのが気に障ったこと、
秋に部活を引退して以来生まれてからこんなに一生懸命勉強したことないのに・・・。
こんなにがんばったのに・・・。自分はみんなみたいに失敗が許されるわけじゃないのに・・・。
そう、彼は自分の立場を追い詰めてしまっていたんです。
教師を目指す彼にとって、自宅から通える国公立教育学部(2時間以上かかるけど)は1校。
そこに行けないことは、経済的に厳しくなるのを意味することはもちろん、
ランクを下げて自宅外の国公立教育学部を選べば(入れたらですが)、
今は私とふたり暮らし(+犬3匹)なので、私がひとりになること・・・。
犬のために帰宅時間を気にしたり、宿泊を伴う仕事は難しくなるということ・・・。
それが、「ごめんなさい」の言葉になったのです。
そんな気持ちがとてもわかったので、終わってからの他責な発言も、「そうなんだね。」「そんなふうに思ったんだね。」「君が一生懸命だったこと、知ってるよ・・・」そんな言葉しか見つかりませんでした。
緊張も実力のうち、自分が創り出した結果だとか、人を羨んでもなにも変わらないとか、
君が一生懸命がんばったのと同様に、あるいはそれ以上に、みんなもがんばったんだろうとか・・
いろんなことが頭に浮かんだけれど、みんな脇に置いて、ただ彼の「ごめんなさい」の言葉を受け取りました。
「世の中、思うようにならないこと、理不尽だと思うこと、いっぱいあるんだね。」
たまたま彼を乗せて車を走らせていた猛吹雪の日、そんなことを言ってきました。
道の両側に2メートル以上積まれた雪山、交通渋滞、ホワイトアウトの恐怖・・・。
「雪のない地方の方が楽だよね・・・ってなんで私たち、ここに住んでいるんだろうね。」
そして、オリンピック。
表彰台に上がらなくても、やり切ったとステキな笑顔を見せる上村愛子ちゃんのインタビューを見て、
「やり切るってどういうことだろうね。」
高梨沙羅選手の結果に・・・
「世界で4番でも、残念だったって人に言われるんだね。」
「17歳でもあんなにしっかり自分を振り返れるんだね。」
オリンピックの選手たちの姿が、彼の中の何かを動かしているようです。
「本読みたいんだけど・・・。なんかない?」
小論文のみの2次のために「書き物ばかりしていて煮詰まった」そうで・・・(^_^;)
「今更ですか・・・?」という言葉を脇に置きます。
私の本の中から彼が選んだのは、
「なんのために生まれてきたの?」(やなせたかし著 PHP研究所)
受験・・・子どもにとっても親にとっても成長の時なのかもしれません。
春が待ち遠しいな〜