干支に関する補足

超介です。

干支は、年別に十干の甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の並びを振って繰り返し、つまり10の倍数毎に同じ並びが繰り返され、同時に十二支の子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の繰り返し、つまり12の倍数毎に同じならびが繰り返されます。従って、その組み合わせの干支は、10と12の最小公倍数の60毎に同じ並びが繰り返されることになります。

この60種類の全ての干支の組み合わせには、それぞれ、意味があって、その文字からそれを汲み取ることができます。いにしえのすぐれて観察力と抽象力の高い人々が、この世の中の現象を、その移り変わりゆく相を、抽象して、統計し、60段階に読み取って、表現したものだそうです。

万物が生成流転して行く様を、その型にあてはめつつ見て行けば、その奥にある真実、不易と流行が見え、動じない処世ができるので、多くの人がそれに魅了されてきました。個人の歴史においても、世界の歴史においても変化が激しくても、起こることの流れには必然的な順序があり、それを読み取る知恵です。

日常で起こる事柄に、人は時には苦しみ、悲しみにとらわれたり、揺り動かされたりしますが、少し抽象的に捉えると、為すべきこと、できうることの方向を見つけやすくなると思います。

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