超介です。
3Dプリンターを見たことはありますか?昨年、製造業に革命をもたらすであろう発明としてビジネスメールに紹介されていて興味を持っていました。松山のビジネスショーで展示されることを教えてくれる人がいて、一緒に見学にいきました。多種類のOA機器の中に混じって展示、デモがありました。xy平面の2次元図形をz軸方向に極薄く(0.1mmくらい毎に)積み重ね(立体積分)て造形する機械です。
原理は簡単です。発想の元の、PCの3D映像のソフトが立体視を可能にしたのは随分前のことです。しかし、原理は簡単でも、3D映像を知った人のうち、印刷まで考えた人が何人いたのでしょうか。印刷の可能性など考えなかった人がほとんどではないでしょうか。
ブースには石膏で造形するものと樹脂で造形するものがありました。石膏のものは800万円ほどでしたが、樹脂で造形するものは50万円程度で販売されていました。もう、個人が使える、パーソナル3Dプリンターです。
このプリンターの原理はコロンブスの卵のように、指摘されれば簡単なことです。でも多くの人の盲点になっていたと思います。
各個人の無意識裡の固定観念が、柔軟で自由な発想を妨げ、可能性を排除していることがあるかもしれません。教育的なことに携わっているとそういう場面によく出くわします。私自身は、そこから自由になるためにも時には、習慣から少しはなれて違う道を選択することをも楽しみたいと思っています。予期せぬ、幸運な偶然の出会い(セレンディピティ)があるかもしれません。
読書について、それを意識して期待したわけではないのですがこんなことがありました。小説はあまり読まないのですが、最近4冊ほど読みました。まず手始めにとTVドラマは終わりましたが『半沢直樹』もの(俺たちバブル入行組、俺たち花のバブル組)と『天地明察上下』を読みました。4冊とも分かりやすく、読後感がすっきりで、楽しめました。
もう少し、心理の深いところまで味わえそうな小説をと探しました。そして、今読んでいるのは『心』(姜尚中)。このメールのやり取りで展開されるストーリー中に、作中の青年が演じる演劇のシナリオがあって、その解説が主人公によりされますが、その内容に強い興味を覚えました。人間関係に影響をおよぼす地形、土地、歴史等の構造があることにです。私にとって、その視点はとても新鮮でした。
その翌日、成人社会人であれば知って当然の経済やら金融また政治に関するニュースをPCで読んでいて よく理解できず、常識がかけていることをはっきりと意識しました。でも、いくつかの原理原則(視点みたいなもの)を理解すれば苦手意識のあるこの分野も結構面白く読める、と思えたのです。そして、これらの項目の勉強をしたいと思いました。いくつかの原理原則(視点みたいなもの)を理解すれば面白く読めると、思ったのです。予期せぬ、出会いがいつもと違う行動から出てきました。