超介です。
新年2013年の干支をしらべようと思っていましたが、それは次の機会に投稿することにします。というのは、(私にとって)2012年の締めくくりにふさわしい本と出会ったので、その紹介を先にしようと。
「話す技術 聞く技術」(ネゴシエーション・プロジェクト 日本経済新聞社)という本がそれです。
原書は「DIFFICULT CONVERSATION」、10年ほど前に第一版が上梓されて世界中で読まれているとのこと。
会社でも、家庭でも良好なコミュニケーションをいかに作るか、特に会話をどのようにするかはすごく重要ですが、そのことをトータルに取り扱っている本です。
Key word は3つの会話(?何があったかをめぐる会話 ?感情をめぐる会話 ?アイデンティティーをめぐる会話)です。
?何があったかをめぐる会話:ポイントは話者の立場によって見えるものが異なる、ということ。つまり、話者は固有の思考レンズを通してしか世界を見ることができない。そのレンズは人それぞれなので、見え方が違って当然、ということ。ABC理論とか、事実と概念とか・・・、ですね。
?感情をめぐる会話:自分がどのような感情にとらわれているかを、きちんと認識したうえで、発話することが重要。そうでないと、感情によって言葉がゆがみ、レンズの像もにじむのでコミュニケーションがずれやすい、ということ。
?アイデンティティーをめぐる会話:その人の大切にしている価値観(特に無意識の分も含めて)等のアイデンティティに関わる部分をぞんざいに扱ったり否定するようなやり取りからは積極的な意味合いのものは生まれないであろうということ。
私は、「3つの会話の観点」から普段のそれを照らしてみました。すると特に?、?がうまくできていないことに思い至りました。
そしてこれは、2012年にであった大きな2つの出来事とつながってその意味を膨らませます。ひとつは「インナーチャイルドとの出会い」もうひとつは「色彩治療との出会い」です。
自分では「感情を出さずに、抑える」性向であることに気がついていました。そのことから自由になる機会(ぼんやりと感じていることを明確に認識する機会)、それをコーチング研修の場で得ることができたのです。それが「インナーチャイルドとの出会い」でした。内なる自分と外に向かう自分の分離、内なる自分はさまざまな感情を抱え込んで生きてきたことを知ったのです。
そして「インナーチャイルド」を意識する期間、それと合体し、さらに自然に感じられる時期がありました。その後に「色彩治療」に出会いました。これは永年耐えてきた病を開放してくれ、自由にしてくれました。この治療からは自分自身をコントロールすることの大切さとその有効性を知ったのです。心と身体はつながっていて、それらの間の障害が大きく取り払われたように思えたのです。
2012年は、さまざまな変化が起こって生まれ変わる(ことができそうな)年でした。
この生まれ変わりは感情とアイデンティティーをきちんと認識するようになることによりできたことだと思うのです。そしてこの本でいう、?(感情をめぐる会話)と?(アイデンティティーをめぐる会話)をうまく扱う準備はできたので、これからはもっともっとうまく人とやっていけると思えたのです。