たびし@小山です。
会社に所属する人間でもある私は、
来春大卒予定者の入社面接を担当しています。
第3次選考、役員面接です。
Aさん:某私立大学卒業見込み
返ってくる答えが甚だしく揺れる。
「子どもの支援がしたいです」
「実は、子どもよりも大人の支援がしたいです」
「本当は、教育機関のコンサルがしたいです」
「正直言って、食品会社を希望していました」
言っていることと行動にも矛盾がある。
教採を受けたわけでもないし、塾も学校も受けていない。
経済や経営の勉強もしておらず、売上と利益の関係性も分かっていない。
・・・「本当にしたいことは何なの?」と尋ねると、
「・・・博物館の学芸員です」と言う。
「学芸員って、採用枠が極めて少ないんですよね」と尋ねると
泣き出した。
Bさん:某私立大学卒 同大学院卒業見込み
「とにかく教育がしたい」と語る。
志望動機のあたりからあやふやなことを言い始める。
よく聞くと、本音は「京都府立▲▲高校の先生になりたい」。
理由は「母校だから」。
でも京都府は「公民」免許だけでの採用枠は無い。「地歴」が必要。
だからあきらめて仕方なく●県の教員採用試験を受け、そして落ちた。
だから民間教育でもいいから教えたい。
でもやっぱり採用試験も受けたい。
でも「地歴」免許が無いと京都府立▲▲高校の先生にはなれない。
だから●県でもいいが、一度落ちたし。。。
だから、民間でもいいけど、でもやっぱり・・・。
「で、どうしたい?」と聞くと、この学生も泣き出した。
Cくん:某国立大学卒業見込み
「授業の教壇に立ちたい」と言う。
「教壇に立つことで、どんな成果が生まれるんですか?」と尋ねると、
「指導技術が高まります」と言う。
「指導技術が高まることでどんな成果が?」と尋ねると、
「ますます指導技術が高まります」と言う。
「指導技術を高めるのは何のため?」と尋ねると、
「どんなクラスでも指導できるようになるため」と答える。
「それは何のため?」と尋ねると、
「数学を極めたいからです」と答える。
「数学を極めるのは何のため?」と尋ねると、
「・・・何でしょう・・・?分かりません」
どこまで行っても「生徒」「保護者」、ましてや「会社」「社会」といった
言葉は出てこない。
もちろん、「あぁ、この人と一緒に働きたい!」「この人に生徒を任せたい!」
と感じる学生もいる。もちろん合格・採用!
でも、Aさん・Bさん・Cくんのような学生も少なくない。
「しっかり勉強しなさい」「大学に行きなさい」
・・・親の言う通り、先生の言う通り、ちゃんとやってきた。
小・中・高・大−16年間、「いい子」だったのだろう。
ところが・・・大切なものが足りない。
生徒・学生としては100点。でも、社会人としては・・・・・
消費者としては100点。でも、生産者・供給者としては・・・・・
足りないことに気づいていない。
教科テストはばっちり!学歴はある。夢もある。
・・・親の言った通りにここまで来たのに、先生の言う通りに来たのに、
夢が手に入らない。
手に入らない理由が分からない。
理由が分からないから、どうしていいか分からない。
「不合格」「不採用」・・・突き付けられる現実に、フリーズするしかない。
世のすべての大人たちよ!
「最近の若いもんは・・・」と嘆くのは簡単。
「この子たちをこのように育ててきたのは私たちです」
そのことを認めよう。
そして、なんとかしよう!
この子たちをなんとかし、この子たちに続く世代の教育をなんとかしよう!
私は、ほんものの「自立」を実現する「教育コーチング」を広める!
「教育コーチング」だけがすべてじゃない。他のメソッドでもOK!
とにかくすべての大人が、子どもたちの「自立」を意図した関わりを
する必要が、ある!
やりましょう!