超介です。
この写真は、10代の正岡子規が 「松山中学ああ・・・ 」と嘆き、上京して志をたて出発しようとしている像です。松山市の中心、市駅から歩いてすぐの子規堂という建物の入り口にあります。
館内には、手紙、文学に関する評論等々の和とじの文書がガラスケースに陳列されていて、さらに野菜、果物の有色の絵が壁面に飾られています。
じっくり見ていくと、きちんとした文章ばかりでなく、しゃれっ気、遊びのあるものがあることがわかります。子規の表情が表われています。ここにはありませんが「筆まかせ」という名でまとめられたもののなかには、大変身近な内容(現代のブログのような)文章もたくさんあります。
さて、私は年に何回か、この小さな古い展示館を訪れます。それは、あるものを見るためです。
それがこれです。ガラスケースの外からの写真なので見ずらいですが、これは子規が幾何学の教科書を写した、そのノートです。三平方の定理を三角形の各辺を一辺とする正方形の面積を用いて証明している箇所、それを子規が写しています。
彼ら明治人(もちろん彼はエリートの一人であったのでしょうが)がどのようにして学んでいたのかがリアルに感じられるのです。細い筆で、図も式も文も間違いなく書写されているのを見て、その緊張感、迫力のある学び、意識の高さが伝わってくるのです。
私は、時々ここを訪れて、その丁寧に筆写されたノートから、かの人の「意識の高さを掴み取る」のです。
キヨシです。
「意識の高さを掴み取る」
先日、これを再確認されたのでは。
また、楽しみにしております!