親の生き様

教育コーチの おか です。

私が生まれる前の年に、我が家は新築された。
今から54年前の話だ。

いろいろ人生設計をしていたらしいが、その父は私が5歳のときに他界した。
「人生計画通りには行かないもの」
「やりたいことがあるなら生きているうちに」
ということを父から学んだ。

それ以来、母の手一つで二人の子どもを大学まで出してくれた。
家も建ててまもなくのことで、なおさら大変だったことと思う。

母は農家の育ちで、決して裕福ではなかった母だが、どうしても先生になりたかったそうだ。
しかし、「農家の娘に勉強は必要ない」という祖母の言葉で進学することもできず、就職してすぐの16歳の年齢から自ら茶道・華道を始め、60年近くの間、先生と呼ばれ続けている。

そんな母は再婚するが、62歳の年齢で再び主人に先立たれた。

子どもから見ても、強い女性だと感じてはいたが、それを契機に運転免許を取り、70歳を過ぎてからはパソコンを習い始め、膝がよくないといってはプールに通い始めた。 パソコンを使って様々な文書をはじめ、イベントのチケットやらポスターやらを自ら作り、ますます積極的になっていく。

今年81歳になるそんな母が、「私は今度スマートフォンにするよ」などといい始めた。

この人のチャレンジはどこまで続くのだろうか。
いつも勇気づけられて、生きる力をもらっている。

『親の生きる姿は、子どもに大きな影響を与える』
それを私はこれまでにずっと、いや、最近になってさらにそれを感じている。
私もそうありたい。
子どもにそんな背中を見せて生きていきたいと思う。

6 thoughts on “親の生き様”

  1. 教育コーチのキヨシです。
    人生やる気になればできないことはないと
    証明されているようですね。
    いやはや。
    半分ぐらいの歳でスマートフォンは
    持てるやろうかと心配している
    場合ではないですね・・。

  2. すごい!!かっこいいお母様ですね。
    私もそんな風にかっこよく年を重ねたいです。

  3. 転石@黒澤です。
    出来るかどうか案ずるより
    まずはやりたいかどうかですね。

  4. 環境のせいにせず、
    自分のやりたいことをやれる道を探す。
    強い意志。
    自分の未来に対する信頼。
    日本の母の強さを感じます。

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