2日続けて、教育コーチのGです。
本日ご紹介する本は、
「バブルさん 30代を悩ます迷惑上司の生態と対処法」著者:斎藤啓 出版社:阪急コミュニケーションズ 2010年6月30日発行
です。
この本、真面目に読み込むものでは決してなく、「あるある!!」「え・、そうかなあ」と面白おかしくあっさりと読んでしまう本です。
ですが、「意外に当たっているかも」という文面に多々出会うことうけ合いです。
そもそも、何の本かというと、
【「バブルさん」とは、このバブル景気の「おいしいところだけを味わってきた人」だ。】
とあります。
そして、
【あえて具体的に定義すると、バブル景気の1986年・1991年の間に、大学生、短大生、専門学校生、さらには入社3年目までの時期を過ごした人。ここでは特に1965年(昭和40年)・1970年(昭和45年)に生まれた人】
としています。
なんと、私(1969年・昭和44年生まれ)も「バブルさん」ではないですか。
本の中から、印象的な部分をいくつかご紹介しましょう。
【君はバブルカラオケの洗礼を受けたか
高校生や大学生の時にあまりカラオケに行かなかった今の新社会人のみなさんに忠告しておきたい。もしバブルさんと一緒にカラオケに行ったらまずそのテンションの高さに圧倒される。
バブルさんカラオケの特徴
?〔蟻未鵬里?うまい
?∋№ソ歌た多い
??とにかく長い
それにしてもバブルさんが松田聖子を歌う時、あんなに楽しそうにはしゃぐのはどうしてだろう?
後輩が決してやってはいけないタブーがある。それは「歌わないこと」だ。バブルさんは曲を次々と入れて気持ち良く歌うくせに、他人が歌わないことを基本的に認めない。
しかし、これからの会社を支えるバブルさんの寵愛を受けるならば、必須教科はカラオケなのかもしれない。】
【バブルさんはみな踊る
今ではただの「懐かし映像」になってしまった、女性たちがワンレンボディコン(ってわかりますか?)でお立ち台に上がり羽扇子を振る姿。もしかしたらテレビが作りだしたイメージ映像だと思っている人がいるかも知れないが、あれはかなり多くのバブルさんたちが体験したシーンなのです!
それを証拠に、こんな実験をやってみると一目瞭然だ。突然、ユーロビート(エイベックス全盛期にやたらと流れていた電子音系の音楽)を流してみる。すると、バブルさんは自然と体を揺らし始める。
こう見ると、マイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」が大ヒットをした理由も腑に落ちる。マイケルの熱狂的フアンであるバブルさんたちが、ダンスパフォーマンスに命を賭けたマイケルの姿と、自我を乗り越え踊った若き日の自分の姿を重ね合わせているのだ。】
【ホイチョイ・プロダクションズ
映画「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」「波の数だけ抱きしめて」の”バブル3部作”で知られるプロダクション。これらは当時のカルチャーを知る絶好の教材。ただ、「私はこんなに遊んでない」と言い張るバブルさんも。】
そして、あとがきで
【それでも、バブルさんは人間的に憎めないところがあって、尊敬すべき人もたくさんいる。もちろん、僕がどう頑張ってもかなわないような能力や才能を持った人も多く見てきた。】
これを読んで「俺は違う」「私は違うわよ」と思った方、
そう、まさに私がそう思いましたが、
そんなみなさんに是非読んでみていただきたい一冊です。