大きな変化はゆっくりと進む(その2)

人の成長はゆっくりと進むのに、僕たちは待てずに木を割って覗き込み、あれこれといじくりまわし、阻害することも多いようにおもう。

7、8歳から15歳くらいまでの子供たちの学習指導では、つい自分目線でその子の成長を見てしまい「こうすればもっと効果がある」などと思ってしまい、余計な助言、支援をしてしまっている人は多い。

子供の成長を待てないのである。まっすぐに、効率的に学ぶことが栄養になるとは限らないのに。じれったくてついつい先走って子供をつつきまわす人が多い。木を割って芽を摘むのである。

その子は敏感に反応する子供であった。他人の言葉を気にしてしまい、我を見失い言葉に振り回されてしまうのだ。コントロールされやすいのである。学習は少し遅れているが、それは自分の頭で考える習慣が見つかっていないからのように見える。

この1年でそれが少しずつ変化しているのがわかる。本質的な、大きな変化はゆっくり進むのでわかりにくいが、焦って余計な手を入れると成長が歪むので注意が必要だとおもってきた。学ぶことの実感をつかめればもっと深く理解でき、しっかりと進めるはずである。

人は本来「成長したい存在である」ことを信じて向かい合うことは本当に大切である。それは相手をどんどん理解することにつながっていく。

One thought on “大きな変化はゆっくりと進む(その2)”

  1. キヨシです。
    我が家の双子も今年10歳。
    ついに「つ」のつく歳からの卒業です。
    成長の楽しみとできないことの歯がゆさが
    時として交錯します。
    待つこと、信じることを大切にしていきたいです。

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