教育コーチのGです。
今朝の続きです。
【人間の弱点に、心理学全体が精力を費やしてきたために、心理学は、障害や弱さだけのための学問になり、
そういう問題を抱えた人たちだけにサービスする学問になっていると、セリグマンは指摘しているのです。
セリグマンは、それを「被害者学」という名前で呼んでいますが、それでは心理学にとってもったいない状態です。
心理学の本来の目的は、障害や弱さを研究することだけではなく、人間の優れた働きや、人間の持っているよい働きについて研究し、
それを伸ばすことを援助する社会的働きもあったはずではないかと考えているわけです。】
このあたりの記述は、コーチングに対する金井さんの思いが感じられる部分です。
金井さんは、コーチングに対してもその有用性や可能性を認めておられます。
ついこの1月に、PHPからコーチングに関する共著も出版されています(元ラグビー日本代表監督の平尾誠二さんとの共著「型破りのコーチング」。こちらの本も大変興味ある内容です)。
また、セリグマン(マーティン・セリグマン)はポジティブ心理学の生みの親であり、
「オプティミストはなぜ成功するか」という著書において、人生には二通りの見方があるとして、
オプティミスト(楽観主義者)とペシミスト(悲観主義者)を対比させています。
「学習性無力感(learned helplessness)」という大変重要なキーワードもこの本にて紹介されています。
【人間力が高いほど、幸せ度が高いという傾向があることがわかっています。特に幸せ度が高くなることがはっきりしているのは、
「熱意」や「楽観性」「感謝」が高い人です。】
幸せの度合いが、外部要因ではなく内部要因によって変化するという研究結果です。
「熱意」も「楽観性」も「感謝」も誰かにしてもらうものではなく、ましてや環境によって左右されるものではない、自分自身が源泉であるというものです。
なんとなく幸せでないとか、どちらかと言えば不幸だと思われている方がいれば、この3点について見つめてみると何らかの変化が起こるかもしれません。
また、自分ひとりではなかなか自分自身を見つめ直すということが難しい場合があります。
そんな方は、教育コーチングの提供する、親力向上セミナー(詳しくはここをクリック)もしくは人生航海図セミナー(こちらをクリック)にご参加ください。
深く深く、自分自身のあり方を見つめることができるセミナーです。
さて、金井さんの本はまだまだ興味ある内容が続くのですが、例によってすべてを書ききることはできません。
是非とも、実際に手にとって読んでみてください。大いに知的好奇心をかきたてられることと思います。