【あなたは「大きな目標を持って、前向きに生きていかないとやりがいは見つからない。どんな仕事でも集中して、心身全部で取り組めば、継続すればやりがいは見つかる」と教えてくれました。】
と、男の一言の「愚痴」に対して彼は静かに返してきました。そして、
【僕はいま、研究づけの毎日です。朝から晩まで研究しています。ひょっとしたら結果は出ないかもしれないけれど、でも精一杯やって後悔のない1年にしたいと思っています。受け身で人生を過ごすような、どこにでもいるつまらない人では、あなたにはあってほしくない。】
男は、自分が繰り返し息子に伝えた言葉を聞かされてはっと目が覚めた。繰り返して自分に言い聞かせてきたこと、それが伝わっていたこと、そして再び戻ってきて彼の胸を熱くした。
息子は、午前3時頃やっと部屋に辿り着き、眠る前に父にメールで伝えてきた。
教育、ですね。
おめでとうございます、おとうさん。
キヨシです。
ショート小説のようですね。
結局は自分にかえってくるんですね。