教育コーチのGです。
第15回の徒然読書日記は「日本でいちばん大切にしたい会社(発行所:あさ出版 著者:坂本光司)」です。
この本は、大学教授である著者が実際に訪問調査をした6,000社を優に越す中から「日本でいちばん大切にしたい会社」だと思える企業5社(短いコラムでの紹介も9社あり)を取り上げ、その経営と大切にしたい理由を語っている本です。
著者である坂本さんは、はじめにでこう語っています。【これらの企業が実践している正しい経営が、本書の出版を機にひとりでも多くの人々に認知されるとともに、これらのタイプの企業の存在価値が、一段と高まってくれたならば、望外の幸福です。】
まず、本当の経営とは何かを、【5人に対する使命と責任】として、以下のように著者が定義しています。
【1、社員とその家族を幸せにする 2、外注先・下請け企業の社員を幸せにする 3、顧客を幸せにする 4、地域社会を幸せにし、活性化させる 5、自然に生まれる株主の幸せ】
何よりも、その企業に勤める社員とその家族の幸せが第一である。自分が所属する組織に対して満足度が高く、帰属意識の高い社員でなければ、お客が満足するようなサービスなどは提供できないと喝破しています。
逆に、「問題は内ではなく外」と嘆き悲しむ中小企業の【5つの言い訳】として、【景気や政策が悪い、業種・業態が悪い、規模が小さい、ロケーションが悪い、大企業・大型店が悪い】をあげています。そして、これらの企業経営者は【何よりも重視し、その実現を追及しなければならない社員やその家族、下請け企業や顧客等の幸福に対する思いが総じて弱い・低い】と訴えています。
また、企業の経営でいちばん大切なのは「継続」であるとし、業績や成長は継続するための手段にすぎず、儲かるか否か、自社にとって都合がいいか悪いか、成長できるか否かに主眼を置いている会社が多すぎると断じています。
そして、このような著者の思いに合致する企業が、5社(+9社)紹介されています。
その社員の7割が障害者である「日本理化学工業株式会社」、寒天という斜陽産業で48年間増収増益を達成してきた「伊那食品工業株式会社」、島根県の石見銀山の麓という辺鄙な場所に建つ、義肢装具を作る「中村ブレイス」などです。
一つ一つの企業に関するエピソードは省略しますが、どの企業のエピソードも思わず涙するような感動溢れるストーリーとなっていますので、ぜひとも手にとってご一読ください(「日本でいちばん大切にしたい会社2」もすでに発売されています)。
そして、日本青少年育成協会も、この本に紹介されいている企業と同じように、教育コーチング等を通して社会の幸福に貢献すべく活動をしています。
この社会貢献活動の一環として、3月17日(水)に教育コーチングワークショップを開催(於:神楽坂)します。
詳細はこちらhttp://www.jyda.jp/coaching/meeting/
ぜひとも、教育コーチングワークショップにご参加いただき、日本青少年育成協会の熱い思いをご体感ください。
キヨシです。
「自分が源泉」
この言葉が生まれました。
そして、相手の立場に立つことの大切さ
そのことが、自分の回りも自分も幸せに
なれることなんですね。
みねGさん、いつもありがとう。