教育コーチのGです。
第14回の徒然読書日記は「死ぬときに後悔する25(発行所:致知出版社 著者:大津秀一)」です。
この本の帯には《「エチカの鏡」で大反響!あなたはもう読みましたか?人は死ぬ間際に、こんなことを後悔しています。》と書かれています。
著者の大津秀一さんは、《日本最年少のホスピス医(当時)として京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務》《現在多数の終末期患者の診療に携わる》とあります。
さて、大津さんはこの本の中で《終末期の患者さんが、かつて後悔していた、その事例を取り上げて検討を加え、私は代表的な悩み二十五をここに紹介することにした。》として実例をあげ、われわれが死ぬときにできる限り後悔をすることがないように、これらのことを早めに遂行するように薦めています。
後悔の事例として挙げられているものは、逆説的に自分自身にとって充実した人生を歩むための多くの人生訓となっており、「幸せとは何か」「生きるとは何か」「死ぬとは何か」を真剣に考えさせられる一冊です(この一冊だけでなく、致知出版社の本はどれもこれも読み応えのある、大変素晴らしいものです)。
大津さんの珠玉の言葉をいくつかあげたいと思います。
《けれども、その後悔の程度には大きな違いがあった。単純な話だが、明日死ぬかもしれないと思って生きてきた人間は、後悔が少ない。明日死ぬかもしれないと思う人間は、限られた生の時間を精一杯生きようとする人間であり、一日一日に最善を尽くそうとする人間である。一期一会を思う人間である。》
《もちろん死期が迫れば、多くの人間は「ただ生きていること」、その素晴らしさを悟るようになる。けれども、ただ長生きすること、ただ健康であること、それが生きる最高の「目的」とは思わない。長生きや健康は、自分の夢や希望をかなえる「手段」であると思うのである。》
《とにかくいまわの際には、自分に嘘をついて生きてきた人間は、必ず後悔することになろう。》
《夢がかなえられなかったことを後悔するというのは間違いかもしれない。夢を持ち続けられなかったことに後悔するのだ。》
《人をいじめることがよくなるのなら、心を入れ替えたほうが良い。優しさが足りないのならが、優しさを意識したほうが良い。それらは死が迫ったときの、後悔の一因となる。》などなど。
では、どのような実例をあげているのかというと・・・、それは、実際に本を手にとって読んでみてください。大いに考えさせられることと思います。
そうそう、大津さんの最新刊である「感動を与えて逝った12人の物語(同じく致知出版社)」も感動と学びの一冊です。