聴く耳

子どもの発達に驚き、教育コーチングの有効性を感じる超介です。

ある独立行政法人が主催する認知療法のセミナーを受講してきました。出来事・事実に対する認知モデル、自動思考等の説明やら、実際に自分がある状況ではどのような反応をしているかチェックし、心の内側にどのような自動思考があるかを考え、発表しあったりしました。

うすうす感じていたことではありますが、どうも私は物事が平和裏(穏やかに)に進むようにみてしまい(中核概念、スキーマ)、危機を感じ取るセンサーが弱かったり、うまくいかないことの原因を自分に引き寄せて考えすぎる、自責的、傾向(自動思考)があるように思います。

そしてこの平和志向的な中核概念(スキーマ)が何を意味するかはぼんやり感じているのですが、それとどのように付き合う(向かい合う)かは見えていません。それがなくなれば自分でなくなるような気もしてきて・・・・・。気が遠くなるように思えてくるのです。これとはじっくりと付き合っているうちに必要に応じて編成、変質がおこるんだろう(きっと)と思うようにしています。

担当している子どものうち、なかなかこちらの気持ちが通じず、いつもコトバが一方通行であった子が
ふと、今日「聞く耳」から「聞こえる耳」になっていて「聴く耳」に変わりつつあるのに気がつきました。社会性の発達が見えたような気がするのです。注意をするとちゃんと聞いていることが分かったのです。すねることが少なくなったのです。彼の頭の中で、何かの回路がおぼろげながら出来つつあるかのように思えるのです。もちろん本人は認知していない。

お預かりしてから約8ヶ月たちます。じっくりお付き合いさせていただいていますが、人の能力の素晴らしさを味わっています。

私の奥にある「中核概念」もこんな風にして周囲の人たちとの付き合いのなか、本人の知らぬところで生まれてきたのだろうなぁ・・・、とおもったのです。

2 thoughts on “聴く耳”

  1. キヨシです。
    「人は成長する生き物である」
    成長させるのではなく、するですね。

  2. 誠にありがとうございました。
    私も小学生2人、高校生1人の父親です。教育コーチングのさわりの部分は勉強させていただきましたが、小山先生の講演は初心者向けに丁寧にお話しされて来られていた方たちもよく理解されていました。私自身も、子供のことで3人3様で悩んでいますが、先生の講演でお話されたことをひとつひとつ実行に移して行きます。ただ、定期的にコーチングにふれてないと忘れてしまいそうです。

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