親の心から

教育コーチング普及活動推進中の超介です。

あるお母さんが小学校の先生からのメッセージを持参された。そのメッセージは連絡帳に書かれたものであったので、お母さんはそれを自分の手でメモ用紙に写し取り、それを私に手渡された。そこには、小学中学年のその子の今と将来に対する、先生の不安と悩みがつづられている。

翌日、メモに書かれた文章を何回か読み直すうちに、お母さんの心が想像できて、たまらなくなって、電話をして話をうかがった。でも、お母さんは現実(小4であるが小1内容程度しか理解できていない)をきちんと受け止められていた。その上でどうするか、迷われていることがわかった。

現実をきちんと受け止めている人は強い。受け止めているので、その現実に振り回されず、思考し判断し行動できるからだ。主体的に生きることができるからだ。お母さんは強い、そう感じた。

私がお答えしたことは2つ。一つはどの道を選んでも人生は様々に発展させることができること、あと一つはその子の長所を見てあげましょう、ということ。お母さんに言う必要は無かったかもしれない。

 その日、また別に、ある夫婦が相談に見えた。中3生の娘がまったく勉強しない、成績もひどい、ということらしい。1時間ほどお話をうかがって、家庭の様子が想像できた。感じたことだけをお伝えする。次はお子さんに来ていただいて、体験授業を受けてもらい、面談してからお話しすることを約束する。

 私が教育コーチングをも介しておこなうことは、人(自分自身も含めて)を信頼することである。信頼には勇気と責任が伴い、そのためには十分な知恵、知識、スキルも必要である。だから学ぶ。あらゆるチャンスを通じて学ぶ。人が信頼できれば、その人はぐんぐんと、のびのびと生きていくことができる。

 ご夫婦とお子さんをどこまで私が信頼できるか、試されると思っている。

 生きることの醍醐味を味わうことができる機会が、たくさん押し寄せてくる。

One thought on “親の心から”

  1. キヨシです。
    コーチングの4つのトライアングルに「あり方」の
    トライアングルがありますが、私も「信頼」を
    念頭においています。
    それが、できれば可能になることがたくさんあります。

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