○教育コーチング実践中のそら@内藤です。
○授業の中のちょっとしたコーチングの例です。
家庭学習ができない生徒っていますよね。
そんなとき、以前の私は、
どうしてやらなかったんだ!と責めたり
家庭学習の大切さを説いたり
ちゃんとやれよ!と強引に約束させたりしていました。
先日の授業中でのことです。
私 「A君は、どうしたいって思っているの」
A君「ちゃんとやりたいなあって思っている」
私 「ちゃんとやりたいって思ってるんだ。
で、今日やってこれなかった原因は何だったの」
A君「・・うう、わかんない」
私 「そうか、わからないんだ。
で、もし君がちゃんと家庭学習をやるようになっているとしたら
何が変わっていると思う?」
A君「何が変わっている? ・・・・・・ううう、精神年齢・・」
他の生徒(笑・・・)
(私も、面白いこと言うなあと思いながらも、笑ったりしません。
真面目に受け止めます。)
私 「へえ、精神年齢なんだ。今の君は何歳なの」
A君「・・・5歳」
私 「5歳なんだ、で、何歳になったらできるの」
A君「みんなと同じくらい・・13歳かな」
私 「ふうん、13歳か。13歳になった君は、何が変わるの?」
A君「う・・、家に帰るとすぐテレビを見ないで、取りかかっている」
私 「そうか、そうなるんだ」
A君「うん、そうなる」
他の生徒も、ヘェっていう顔をして聞いています。
A君が、本当に家庭学習をやってくるかどうかは、まだわかりません。
もし、彼がやってくればそれは自分の意志でやってきたことになります。
私は、それを楽しみに待っていることが出来ます。
仮にやってこなくても、またそのことを話題にできます。
もし、強引に約束させていたら、
あいつ、ちゃんとやってくるだろうかと疑ったり、
もしやってこなかったら今度はどう責めてやろうと考えているはずです。
少なくとも、私はA君との関係をこれからも大事にできます。
コーチングは、生徒との関係を良質にするなあと思っています。
キヨシです。
精神年齢ですか。子どもたちはいろんな表現をしますね。
でも、しっかりと相手と向き合っている会話ですね。
やってこなくても話題にできる。いいですね。
「コーチングは一対一」と思われがちですが、
こうやってクラスの中でコーチングを行うと、
みんなのものになりますよね。
その子だけではなく、他の子が「私は13歳」
なんてつぶやきながら家庭学習をしている。
そんな情景が目に浮かびます。
超介です。
クラスの中でのコーチングが
このようにスーとできるのは、
そらさんの「信頼」があふれていて
子ども達のこころの健康さが高い
そう感じました。
生徒さんたちへの信頼も、
場への信頼も、
教育コーチングに対しての信頼も、
どれもこれも感じます。
そらさんに会えた子たちは幸せですね。