たび@小山です。
先日、ムスコ創6歳と二人、一泊で実家に帰りました。
私はそこで熱を出してダウン・・・。
小3の従兄、中1の従姉、おばあちゃんが全面的にムスコの面倒見てくれました。
ムスコにとって実家は帝国。この日は皇帝度も最高潮に達し、わがまま炸裂。私も二度ほどコーチングを試みるも玉砕。叱るとスネてフテ寝。
フトコロの深・い従兄姉たちも、やさしいおばあちゃんもつきあいきれず何度かキレた。帰る頃にはぐったり・・・。
おばあちゃん曰く「どんな子に育つんか、末恐ろしいわ・・・」
帰りの車の中での会話。
ム:とうたん、居眠り運転したらあかんから、しりとりしよう。
私:うん、しりとりもええねんけどさ、とうたんさ、創の二日間の様子を今思い出しててん。その話しよっか。
ム:うん、いいよ。
私:創はこの二日間どんな子だったと思う?
ム:ん・・・ふつう。
私:(内心、はあ?)そうか、ふつうか・・・。楽しく遊べた?
ム:うん、まあまあ。
私:(内心、はあ?)どうしたら「めっちゃ楽しかったあ!」って言えたの?
ム:・・・もっとカイちゃん(従兄)たちの言うこときいたらよかった。
私:言うこときけへんかったんかぁ。なんでやろ?
ム:分からん。
私:「言うこときけてないなぁ」っていつごろ気付いたの?
ム:今日の朝ぐらい。
私:気付いて、どうした?
ム:ちゃんと言うこときこうって思ったんやけど・・・どうしてもきけえへんかった。
私:(何か苦悩みたいなものが伝わってきた)そうか、どうしてもきけえへんかったんや。何が邪魔したん?
ム:分からん・・・たぶん・・・わがままな気持ち。
私:(ありゃ、素直に言うじゃん)そうか、わがままな気持ちか・・・。幼稚園でもそういうことあるの?
ム:無い。
私:家ではどう?
ム:ある。ママがなんか言うたらすぐ言い返してしまうねん。そしたらママも言い返すし、僕もまた言い返すから、すぐケンカになるねん。
私:どんな気持ちなん?
ム:あかんとは思うんやけど、なんか負けるのくやしいねん。ムカつくし。
私:ママはどんな気持ちなんやろ。
ム:さあ?す・ぐ怒るし。めっちゃ腹立ってるんちゃう?知らんけどさ、ふっ(鼻鳴らす)。
私:(内心、おっさんみたいな言い方やなぁ・・・)そうか。・・・でさぁ、創はどうしたい?
ム:・・・・・・・・。
私:・・・・・・・・。(ワクワク)
ム:・・・あのな、何か言う前にな、「こんなこと言うたら相手がどんな気持ちになるやろ」って考える。・・・すぐに言い返したりするんやなくて、言葉を言う前にちょっと考えてみて、「いやな気持ちにならはるかなぁ」っていう気がしたら言うのやめたり、やさしい言葉に言いかえたりしてみる。
私:(けっこう感動)そうか・・・すごいなぁ、そうしてみるか。
ム:うん。・・・たまにはぁ、できひんこともあるかもしれへんけど、やってみる。
私:とうたんが見ててさぁ、「あ!創は人の気持ちを考えられてへんなぁ」って感じた時はどうしたらいい?
ム:・・・だまって見てて。自分で考えてみるし。
私:じゃあそうする。創はホントはちゃ・んと相手の気持ちを考えられる子や。とうたん知ってんねん。
ム:ありがとう。
私:おじいちゃんはそういう人やったな。人の気持ちを大切にするやさしい人やった。とうたんは、おじいちゃんみたいな人になりたい。
ム:とうたん、やさしいやん。
私:ありがとう。でもやさしくできなくて、自分が悔しいこともあんねん。
ム:ふ・ん・・・。
あれから1週間・・・。彼はかなり平穏な家庭生活を送っている模様でした。
そして今朝。久しぶりに寝起きが悪い。
励ましてみるが強烈に抵抗され、私は放置プレー。
妻が機関銃を乱射するが「いやや!起こさんといて!いじめるな!鬼!夜まで寝る!幼稚園なんてぜ・ったい行かへん!あっち行け!」と大泣き、大暴れしてゴネる。やがて妻のバズーガ砲が炸裂!
・・・幼稚園への道すがら、
私:今朝は相手の気持ちを考えるの、どうやった?
ム:別に・・・。
私:そうか、別にか・・・。
ム:うん・・・ちょっと失敗。眠すぎてわがまま言うた。
一進一退しながら彼は彼なりの理想に向かって進んでいます。
私も親として、コーチとして、一進一退の毎日です。